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教育は躾け しつづけること!

「思考の繰り返しが…」

タイル指導の映像化を合い言葉に、タイル指導をビデオに撮りアップさせたところ、多くの反響があった。具体的で解りやすいというのが一番だが、タイルの良さは解っていても具体的な教材がないことがネックになっていたようだ。今後も試験的な試みで指導の映像化を推し進めていく。また、「タイルさんすう」の引き算編のご要望が多く寄せられ、今、制作開発しているので暫くお待ち頂きたい。

小学1年生で、学校の授業について行けない子ども達が出始めている。もうすぐ2年生、漢字は今までの2倍に、算数では筆算や掛け算が出てくる。時折、早期学習は意味がない等の無責任なことばを発する方がいるが、いつも言うように、現実を見て頂きたい。学校の教科書について行けないという意味がお解りだろうか。教科書のレベルは、その学年で学ぶべき最低限の学力を身につけることが目的とされる。それ故、中学校受験では難問が数多く出ることになる。学習の積み残しは、それをマスターするのにそれ相応の時間と努力、そして本人の劣等感を払拭していく必要がある。既に、入学時から子ども達の能力差は決定的と言って良い。幼いから学ぶ必要がないのではなく、幼いから学ぶ必要がある事を忘れてはいけない。「三つ子の魂百までも」のことわざは、ある意味、学ぶべき事を、学べる時期に学ばない者への戒めのことばなのかもしれない。

国語や算数などの勉強で、できない子はいつでも、どこでもいる。殆どが本人も、周囲も諦める。しかし、思春期を迎え、受験などが迫ってくると「しかたなく」受験勉強を始める。ところが、長い間の怠け癖が直らず中途半端な学習になってしまう。中学生にもなると、こうした子ども達はお互いの足を引っ張り合う。楽な方へ、楽な方へと誘い込まれていく。学ぶことを諦めると、人は堕落し怠惰な生活をおくることになる。学習は積み重ねであること、一時だけ頑張っても、その学力はなかなか定着しない。学ぶことを諦めさせるのは、本人だけではない。周囲も同様に学ぶことを諦めさせる言動に至る事が多い。それは、時に学校の先生も荷担することになる。だから環境が大切なのだ。諦めない心を持たせること、続ける事の大切さを身をもって体験することだ。

やればできる、やり続ければできる。これは事実だ。基礎学力の問題は考え続ければできるようになる。繰り返し、繰り返し考える事だ。繰り返し考える事で、脳に、思考の配線が繋がって行く。この指導法で、私は子ども達を教えてきた。答えなど直ぐには出さない。何故なら、子ども達の一番大切な気付いたときの喜び、発見したときの感動、できたときの充実感を奪ってしまうからだ。それが自信に繋がる。考え続けること、チャレンジし続けること、何度も繰り返し行うこと、これこそ真の集中力だ。つまり、学習や教育とは躾けと同じなのだ。しつづける=しつけとなる。毎日、少しでも良いからしつづける。先日、生徒の保護者と面談をした。幼児から通って来た生徒もこの4月から中学3年生になる。幼児から学んできた子どもの特徴だが、まず集中力が違う。誰が見ても直ぐに解る。そして、私が本気で叱ると、その意味を誰よりも理解する。お母さんには、大学について目的を持つよう伝えた。それだけの学力は十分身につけさせたと自負している。都内の国立大を目指すよう私からも本人に伝えると話した。既に、その先を見据えた面談だ。

早期教育は、こうした教育の躾ができる。人間教育も平行してできる。10年以上に及ぶ教育的付き合いは、なれ合いではできない。厳しさだけでもできない。互いの信頼関係が蜜でなければできない。保護者ともそうした関係でなければならない。だれも最初からできていたわけではない、できない問題を何度も何度も考えさせる。問題文を何度も読ませる。それも笑顔で「もう一度読んでごらん」。読み直している世中で子どもが急に顔を変える。私が待ち望んだ瞬間だ!

やればできる、考え続ければわかる!時間はかかるが、確かな学力として、おまけに粘り強い性格まで付いてくる。教育は躾だ。

2013/1/21


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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