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共通することば

「繋がり」

今、密かに考えている新たな基礎教育の形があります。まだ、全てをお話しできませんが、都心から離れた郊外で、その新たな教室を考えています。今日は、その為、私どもの専門のスタッフと共に会食をしながら、語ってきました。実りのある会話は、心を清々しくさせ、自然に充電できます。教育について熱く語る、面白いもので、何故か自然と原点に戻らされるのです。すると、様々に言葉がシンクロしてきます。

教育は新たな側面を迎えています。教育現場では様々な問題を解決できず、半ば力でねじ伏せようとしています。当然、生徒は力に対して力で押し返します。また、社会的には食品偽装の例もあるように、組織のトップは隠蔽やウソで固めることで誤魔化しに必死です。当然、秘密保護法案の処理にも同じことが言えます。これまで、正直者がバカを見る世の中となっていたようです。こうした負の連鎖は、人によってもたらされます。そのひと達が持つもの、それが「我欲」です。人の欲の中でも、けして持ってはいけないものでしょう。現代社会は、この「我欲」を持つ人々で溢れています。「我欲」には愛はありません。愛を知らずに生きてきた人が増えることは社会にとって悲劇です。今、社会で取り上げられている体罰・いじめという恐喝犯罪、暴力犯罪・育児放棄・ストーカー等々の問題点は全て共通しています。この危機的な状況をしっかりと認識し、そして分析する時期に入ってきました。悪しき繋がりを断つ。一人一人の判断力が試されているのでしょう。

和の文化である「和食」が世界遺産登録されました。世界的に類を見ない和食は、実は、次第に忘れ去られていく運命にありました。和食の原点は、「お袋の味」です。お正月情緒が次第に消えかけてきた頃から、食卓に洋食が数多く並ぶようになって来ました。個人的に好きではない食のランク付け、ここで認められた店でも食品偽装が見つかりましたが、所詮そんなものでしょう。自分の目と舌が信じられないのでしょうか。ただ、和食は「高い」というイメージを作ってしまった側の責任もあります。そして、教育では、国語よりも英語に比重が置かれるようになっています。食と、教育どこかで繋がってきました。

人々が利便性を追い求めた結果、幼児までもスマホを持ち歩く時代になりました。携帯が普及し始めて20年も立っていません。そして、便利さと引き替えに、人々はコミュニケーション能力を失って行きました。親と子の間でさえ、何を話したらいいのか、何を話題にしたらいいのか解らないと言います。知識はどうにかあります。しかしその活用方法をしらない。テレビの街角料理で、とんでもないものを作る若い女性などいい例でしょう。間違っていても自分が正しいとミスを認めない。「我欲」とはそういうものです。すると、親子関係が問題視されてきます。教育現場でささやかれ始めた言葉、「人間性」。学力よりも人間性が大切だ。しっかりした人間性を有している子は、学習にも前向きに取り組むだけの気概を持っています。

読売テレビに出演した際、教育移住がテーマでした。英語の習得や国際感覚を身につける為、ご主人から離れ、子どもも2人と共に移住したお母さんの言葉を聞き、私は何か大切なことを忘れているのではと思っていました。すると、元総務大臣で現慶応大学教授の片山先生は、私の横で顔を横に振っておられたのです。たぶん、私と同意見だと思いました。先生のコメントは、やはり家族の大切さでした。犠牲にすべきはそこではないと仰りたかったのではと思いました。子どもの人間性は、両親が揃った家庭が理想です。子どもは、その権利があります。また、国際感覚について、和食も知らず、日本のことも解らない状態、つまり無国籍な状態から国際的に関わり合うことはできないのです。どこか本質がずれている。

私は、確信しました。このブログの中で述べてきた話しの中で、それぞれが別々のように見えているが、どこかで共通したものがある、繋がっていると。なるほど、キーワードは子育てだ。食があり、言葉があり、躾があり、家庭があり、そして愛がある。私は、今、胎教から親子の関係を作ろうとしています。原点はここにありました。すると、自分の目指す教育のあり方が鮮明に見えてきたのです。学力は、しっかりした人間性を持った子ほど伸びている。まず、子ども達につけなければならない力は何か。そして、子ども達を指導する者の責任と重要性を改めて感じました。

2013/12/9


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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