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考え方を子ども達と

「意志の伝達を」

先日のテレビ出演で、司会の羽鳥さんから、ゼロ・トレランスの考えに「賛成ですか、反対ですか」との質問を受けました。私は、先に「賛成です」と結論を言いました。これは、子ども達に常に指導している事でした。私は、数学の担当ながら、国語指導も時に行います。数学の論理的思考を考え方に活かす為です。特に、小論文指導では、まず先に結論から始めようと伝えています。まず、「自分がどう考えているのかを明確にする」このことを小論文では大切にするよう指導しています。そして、次にその理由ですが、より具体的例を挙げるべきだと伝えています。こうした思考の組み立ては、テレビ出演などの短い時間で自分の意志や、内容を伝える際に必要な論理の組み立て方だと思います。

この考え方は、今後の実社会でも生きるのではないかとも考えるのです。世界は、必然としてグローバル思考で進んでいます。すると、日本人の思考を日本語で組み立てると、日本語の性質上結論が後回しされます。日本語と外国語の違いは、そのまま人の考え方、思考に直結します。ことばは文化を形成します。文化とは、以前にも申し上げましたが、文字(ことば)が化けると書きます。日本人は謙虚であるとよく言われます。しかし、これは世界を前にしては通用しません。自分の意見をしっかり持ち、それをしっかり伝える時代なのです。私は、だから算数を、数学をしっかり学ぶべきだと考えています。数学は、論理数学的知性と認知心理学の中では位置づけられています。これを、小論文に応用すると、実に解りやすく、相手に訴えかけるには効果的な論文になります。この指導は、小論文だけでなく、幼児教育にも通用すると考えています。モーニングバードの出演で、生徒に指導通りのことを実践しましたねと評されました。嬉しい限りです。ただ、一つ付け加えると、日本人の謙虚さの中に、相手の気持ちをくみ取る、尊重するという、人間関係に於いてとても大切な部分があります。悲しいかな、本来日本人が持っている気質なのですが、これは、文化の中で受け継がれてきたものです。この指導は、幼少期、心が形成され発達していく過程でしっかりと行うべき学習だと思います。ことばの教育と心の教育は表裏一体です。

先に結論を言う。これは、会議の席上でも重要です。ある会議で、だれも自身の結論を言わずに進められていたことがありました。自身の結論を言う。これは自分自身が考え出した結論に、自信と責任を持つという事です。問題が先送りされる、そうした会議にはリーダーシップをとるものは存在しません。誰も責任など取りたくない、ではなく、責任を取れるだけの資質に欠けているからです。教育には高い知性だけでなく、こうしたリーダーシップ能力を育てることも大切です。しかし、子どもには、それぞれが持つ長所があります。リーダーシップとは、様々な能力を持った人達が集まった集合体です。つまり、先頭を走るだけでなく、先頭をサポートする者、全体に考え方を伝える者、後方から全体の動きを見守る者など、リーダーシップとは、こうした有能な人材が集まったチームがあって初めて成り立つ者なのです。まさしく適材適所なのです。と

教育に必要なもの、それは子ども達の未来を描いたビジョンです。そして、自分自身の考えをしっかり持てる人間に成長させるための指導力です。子ども達には、考えられる基礎として語彙数と、学び得たことばをしっかり組み立てる事が出来る論理性と、その力を発揮させる場を与えてあげたいと思います。

来月早々、新潟の長岡に出向き、保育士の先生方の研修をさせて頂きます。園長からは、私を招聘するきっかけとなった「あの授業」を行って欲しいとお願いされました。先生方には緊張して頂きたいと思います。今月末の講演、秋には、塾の先生方対象のセミナーで講演と、忙しくなってきました。子ども達と共に頑張りたいと思います。

2014/6/15


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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