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幼児教育

「益々重要になる幼児教育」2

昨日の話しの中で、お腹の赤ちゃんに絵本を読んであげると書きました。もう、お解りだと想いますが、これは胎教の一部です。お母さんの声や、想い、愛情をお腹の赤ちゃんに届けてあげることが大切です。そして、生まれてからは、直接話しかけるのですが、ここで大切な事は、目をしっかり見る事です。「見つめる」ことです。お母さんの易しい目で見つめ、話しかける事です。絵本読みは一つのきっかけです。

3ヶ月くらいまでは、あさ起きたら当たり前ですが「○○ちゃんおはよう、ご機嫌如何かな?」の挨拶です。抱っこをして、外を見ましょう。「今日は良い天気ですね」「今日は雨降りですね」、そして見える景色や季節の移り変わり、温度、花の咲き具合、一通り見える範囲の状態をしっかり伝えてあげます。

また、お母さんがする事を説明してあげます。これは、0歳から2歳くらいまで続けて下さい。「これからお洗濯ですよ」「夕食をつくります」など、そして、「さあ、読書の時間ですよ、一緒に読もうね」とことある毎に声をかけます。ただ、年がら年中声をかければ良いというものではありません。赤ちゃんも疲れるし、お母さんも疲れてしまいます。

2~3歳頃からお母さんはお子さんと向かい合うことが少なくなって来ます。何故か、横にいることが多く、子どもの目を見て話すことが少なくなって来ます。これは、今のお母さん方の特徴でもあります。この状態が「横から口を出す」という好ましくない親子関係をつくります。子どもと相対する事との大切さを忘れないようにしましょう。

1歳半頃から~3歳頃、次第に動きを伴う遊びが出てきます。ここで大切な言葉がけがあります。擬音を使うことです。「コロコロ」「くにゃくにゃ」「ヒュー」動きに合わせて色々な擬音を入れてあげましょう。ものが転がるイメージ、飛んでいくイメージ、子ども達はことばと動きをイメージしていきます。また、この時期からよく言われる「公園デビュー」などと言われる、他の子どもとのコミュニケーションを大切にしたいとお考えの方がいます。しかし、大切なことは、お子さんと過ごす一緒の時間です。公園ではママ達とのおしゃべりで夢中になることもしばしばです。まず我が子と向き合うこと、一緒の時間を過ごすことを第一に考えて下さい。

3歳半、子どもが様々な事に興味関心を示してきます。特に、ことばに関して特徴的な時期でもあります。ことばの発達は知能の発達です。同時に心の形成と比例します。ですから、0歳からこの時期までの「心を込めた言葉がけ」が大切になるのです。絵本読み、挨拶、毎日の自然を話す、家の仕事や動きを、ことばを添えて話す。赤ちゃんの時は、抱っこして、家の中の家具巡り、部屋巡り、庭があれば庭巡り等をして、ものの名前を教えてあげて下さい。3歳半ごろ、子どもがことばや数字に興味関心を示したときから、ことばのキャッチボールができるようになります。「なんで?」「どうして?」「これ何?」「何て読むの?」「何て書いてあるの?」という質問攻めにあうのもこの時期です。実は、この時期は、親子にとっての第2成長期かも知れません。子どもの成長と、親子関係にとても大切な時期なのです。

つづく

2013/10/22


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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