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タイル指導を映像で!

「タイルの未来」

・良い授業・わかりやすい授業をするために!

最近になり、タイル指導に興味関心を持たれる方が増えてきました。ありがたいことです。実際に調べてみると、子ども達が使えるタイルがなく、苦労されていることが解りました。また、「まだタイルなんか使ってるの!」とバカにされることもあるとか。そこで、急遽、試験的にタイル指導を含め、当石川教育研究所の作成したタイル(オリジナル・意匠登録)を使った映像を撮りました。

タイル指導を映像化してみて、改めてタイルの多様性を感じました。タイル指導は、単純にタイルを使えばいいという訳ではありません。まず、学習は全てに於いて系統性が大切であると言うことです。とりわけ算数学習はその代表とも言えます。タイル指導は、水道方式という分析総合法を扱った算数指導の体系化があります。体系化とは、わかりやすく指導するための順序で、整数だけでなく、小数・分数まで指導が出来ます。勿論、タイルは量からスタートする水道方式ですから、面積にも応用として指導が出来ます。ただ、指導する側は、それなりの指導力が必要です。基本が解ればそう難しくないのですが、面倒くさがり屋の先生では扱えないでしょう。

昨日、中学3年生の授業を行っていました。とても良い子なのですが、誤解されやすいタイプで、先生とよくトラブルを起こします。そんな事から、中1の頃から学校を休みがちになったそうです。受験を控え、お母さんからお電話を頂き、本人の気持ちを確かめた上、指導する事にしました。指導内容は中1から、そして、昨日は、本人曰く「さっぱり解らない」という一次関数の式とグラフでした。「しっかり聴いてくれたら5分以内で、関数のグラフを読み書き出来るようにする!」と言って授業が始まりました。Y=2Xとホワイトボードに書き、「はい、この式のグラフを書いて!」当然出来るわけありません。そこで、タイルを出し、ホワイトボードに貼っていきます。「あっ!」と叫ぶと「解ったかも!」とことばが続きました。約束通り5分以内で基礎の指導が終わりました。後はY=2X+2、そして分数式のグラフもタイルが頭に入ったのか、スムーズに終わり満足して帰って行きました。この指導には、タイルとマス目君(ホームページ参照)を使用します。

授業終了後、その勢いで先ほどのビデオを撮りました。ぶっつけ本番全てアドリブ、それでも速くお伝えしたいと思い夜半に、ホームページ上にアップすることが出来ました。タイルは操作が出来る、一見当たり前のようですが、タイル以外ではパズルやキューブだけでしょう。操作できる、つまり触って確かめることが出来る。タイルは感覚教具で、視覚、触覚などを指導に加えた、とても優れた算数教具です。

今後、かけ算・割り算・面積などの指導例を映像化して参ります。どうぞご期待下さい。

タイルの指導映像はホームページのトップページにあります。是非ご覧下さい。

2013/11/2


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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