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知育・徳育・体育・食育

「入学準備」

昨日の「食育」は、ブログ更新後、注意欠如症について書き加えましたのでお読み頂ければ幸いです。

現在、年長児の保護者の方から、小学校入学準備についての御質問を多数頂きました。入学という新たな環境に向かう子ども達にどのような準備、対応をすべきかお話しをさせて頂きます。特に年長児に限定ではなく、お読み頂くとよいのではないでしょうか。

まず、精神面のお話しをしておきましょう。近年、精神的に成長仕切れない子どもや大人が急増しています。本日も兵庫県議の号泣記者会見が朝から話題になりました。申し訳ありませんが、記者会見での姿は幼児を連想させました。このところ、大人になりきれない方々、それも県民、市民、都民、国民を代表する方々の失言や問題行動が話題となります。こうした社会全般に見られる環境は、間違いなく子ども達に悪影響を及ぼしています。入学前の子ども達に置き換えると、幾つもの問題点が挙げられます。

  1. 母子分離が出来ていない 

  2. 人の話を聞くことが出来ない

  3. 座っていることが出来ない

  4. 教室などで、勝手に歩き回る

  5. 人と仲良くできず、暴力を振るう

  6. 大声や奇声を発する

  7. 鉛筆や箸を持てない

  8. 平仮名の読み書きができない

  9. 物を壊す

  10. 時間を守れない

  11. 忘れ物が多い

  12. 物をよくなくす

その他…

数え上げるときりがありません。その中で、母子分離が出来ていない児童を多く見かけます。親と離れられない。つまり、年相応の自立心が芽生えていないことを意味しています。子どもは常に不安の状態の中で生活しています。その「不」を取り除いてあげるのが親の役目です。不安定な精神状態では、学校生活も直ぐに慣れることが無く、場合によっては登校拒否となります。この傾向は幼稚園や保育園でも既に見られているはずです。母子分離とは、幼児期に必要な親子で行う大切な学習です。この時の対応はその後の学生生活にも影響します。子ども達の自立心の遅れは、学力とも比例し、更に自己中心的な性格を形成する可能性を秘めています。それが、集団に馴染めない、勝手な行動をとるという状況を作り出していきます。 母子分離が出来ていない場合は、早めの対応が必要です。一般的には、幼児教室などでは3歳~5歳にかけて母子分離対応をします。

次に知的な面ですが、人の話を聞けない子は、その子の言語能力次第では、大きな学力不振を招きかねません。言語性の弱い子ほど、学力は伸びず、いわゆる落ちこぼれ状態を作り上げてしまいます。速くて、1年生の夏休みを境に、学力差は拡大していくでしょう。聞く姿勢は、幼児期の間にしっかりと身につけておかなければなりません。絵本の読み聞かせ、会話、家庭でできる言語学習を徹底すべきです。この聞く力は、小学校だけでなく、社会に出でても通用するとてもベーシックでありながら重要な力です。

年長さんでは、学校が始まる前に、十分な基礎学力を持たせることが重要です。学習は小学校に上がってからとは、遠い昔の話しです。教科書のページ数も増え、小学1年生で既に学力差が問題となっている現在、この夏休みから学習を開始しても決して速いことはありません。平仮名の読み、清音・濁音・半濁音・促音・長音・拗音等々の読み書き、漢字の読み下記など、興味関心があるこの時期から学習を始められて下さい。学習面に十分に余裕を持って臨む小学校生活、夏休みを有意義に過ごされて下さい。

前回、完売してしまった、小学1年生(入学前の年長児対応)の漢字練習帳・家庭用フラッシュカード・書写教材セットは、皆様からのご要望により、30セット限定で7月10日より販売する予定です。(教材製作部より)

2014/7/2


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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