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生活習慣の力

「実践から証明」

ベネッセコーポレーションから、幼児の生活習慣に関する調査結果が報告されました。近年、生活習慣の見直しについては数多く論議されてきています。しかし、生活習慣とは具体的に何を指しているのか、また、どのように指導していけばよいのかという具体的なことになると、意外に理解されていないのが現実のようです。

プリンスジュニアでは、フランチャイズ脱退後、基本の「もじ」「かず」「ちえ」に加え、「感覚統合」という指導を取り入れました。この「新感覚教育」と呼ばれる指導は、その基本を「幼児期の生活習慣」に重点を置いています。特に、この生活習慣など、今の時代に欠けている基礎的学習などを積極的に取り入れ、母親教育を徹底しているのが、プリンスジュニアの旗艦校である成城教室です。教室長の松下先生は、0~3歳までの指導が大切だと言い切ります。親子間の遊びは、その後のコミュニケーションだけでなく、生活習慣を築く基本でもあるのです。生活習慣には、あいさつ、食事、あそび、トイレ、片付け、お手伝い、洗面(洗顔・歯磨き)等があります。どれをとっても、子どもが生活して行く上で基本となることばかりです。しかし、近年、この生活習慣を身につけていない子どもが増加しています。それは、単なる知的学習に偏重した幼児教育にも責任があるのだと感じています。そんな反省から、プリンスジュニアの先生方が実践から学ぶ場として、成城教室があります。ここでは、自ら学ぶ為に各教室の先生方が集います。

今回の調査結果から、”幼児が生活していく中で必要な生活習慣が身についているかどうかで、その後の「学びに向かう力」が左右される実態が裏付けられた。”と報告されています。このことは、現場の先生方からの声と一致しており、改めて、プリンスジュニアの教育内容が自他共に評価される結果となりました。調査結果について幾つ例をあげてみると

  • 物事を諦めずに挑戦することができる

  • 自分の言葉で順序立てて、相手にわかるように話せる

  • 物事について考える事ができる

  • もじ、かずについて理解吸収が顕著である

  • 学びに向かう力がある

これらの結果は、保護者の育て方にも影響を与えるはずです。例えば、年長児において、母親が「子ども自身が考えられるよう促す」というものがあります。子育ては次第に親からの「指示命令」が多くなります。すると、言われなければ何もしない子、出来ない子になってしまいます。これでは、自立からはほど遠い状態です。「自分で考えられるように促す」という親の姿勢は、子どもの話を聞ける親であるということになり、それ自体、子どもを認める事ができるという証でもあります。子どもにとって、「自分で考えるよう促される」ということは、自分の考えや行動について、指示や命令ではなく、思考と判断、そして責任が求められているということになります。

このような指導を行う場合、どうしても子ども側の理解力も必要になります。生活習慣とは、子どもを賢くさせる一番の指導であり、幼児期の生活力向上は人間力向上に繋がるものです。こうして、生活習慣というものを改めて考えると、プリンスジュニアが行っている指導は、「ことば=心の教育」を基本とし、子ども達に自立と生きる力を学び与える指導になっているのではないでしょうか。教育改革後の指導に先生方は誇りを感じています。「教育に哲学を持て!」幼児教育の重要性を改めて感じさせるベネッセコーポレーション

2012/12/13


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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