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若いときの苦労は買ってでもしろ!

「試される親力」

今進む教育改革は、子ども達の進学に大きな影響を与えることになります。上は大学の入試から、小学校入学の時期までと幅広い改革が思案されています。最近では珍しくなくなったが帰国留学。それも数週間の短期留学から、長期に渡るものまで、教育は知らぬ間にグローバル化されてきています。それだけ我が子が受ける教育に対する選択肢が増えてきているのです。いわゆるIT社会(実際はICT)は、多くの教育情報を提供しています。すると、当然のことですが、親も子も「迷い」が生じてきます。選択肢の幅が広まることは、親子共に将来について目標を持つことを求められるのです。大変な事ですが子育てにもビジョンが必要になってくるのではないでしょうか。

選択肢が広がるといっても、それは限られた子どもになります。現代社会は二極化が進んでいます。子どもの能力が高ければ選択肢の幅が広がります。しかし、底辺の子どもは逆に限られた選択肢しか与えられないでしょう。社会は知らぬ間にサバイバル化してきているからです。

知識偏重から思考力へ、と新たな指導要領は示していますが、少なくとも、2~3割の子ども達は、知識偏重となる知識の持ち合わせがありません。このような言い方はご批判を受けるかも知れませんが、『世の中は「バカ」を作るシステムが蔓延している。』と言えるかも知れません。昨日も申し上げたように大人対象のゲームCM、スマホの宣伝と思いきやゲームのCM、スマホ依存が問題になっている時に、携帯電話各社は、客の取り合いに我を忘れています。こうした大人の商業主義に子どもが染まりつつある現状に改めて警鐘を鳴らしたいと思います。

安易な選択は、時に致命的な将来が待っているかも知れません。まずは、原点に帰り物事の本質から考えるべきです。教育は何の為に行うのか? 何の為に学ぶのか? 何の為に生きるのか? 何の為に生まれたのか? すると、自分の目標のために何が必要か、どの方向に行けばよいのか、こうして悩み考えることが大切です。

最近の若者には、とても傷つきやすい傾向があります。それが様々な事件を引き起こす原因ともなっています。幼い頃から、全て親が行う管理、干渉が強すぎると、自立心だけでなく、何事も自分で決められない決断力のない子になってしまいます。また、少子化の影響から、自己中心的な子どもが増えています。こうした背景から見えてくるのは、当然の結果として国語力の低下が上げられます。日常生活の中で考える事が少ないからです。また、文章読解など人の「心を読む」ことが出来なくなります。子どもにとって、幼い頃の失敗は、後に心を支える柱になっていきます。親は、自分がすることで後の煩わしさから解放されるでしょう。しかし、親が手を出すことで、子どもの心の支えを、親が外してしまうことに気付くべきです。

コメントの中に「ゲーム機を与えていません。」と書かれた方がいます。この判断、一番辛いのは保護者の方です。与えた方が楽だからです。ここに我が子に対する親の愛情を感じます。「ならぬものはならぬ」です。どうぞ、親子で楽しむ時間を作って下さい。子どもの姿は親を投影しています。間違いなく親力が試されています。

※12月7日(土)AM8:00読売テレビ「ウェークアッププラス」に生出演することになりました。テーマは「教育移住者」です。宜しければご覧下さい。(今日の番組終了時、内容が予告されました。)

2013/11/30


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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