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なるほどクラック vol.7 〜CLACKのプログラミング学習支援(後編)〜

代表・平井の視点からCLACKの活動について紹介していく「なるほどクラック」

今回は、CLACKのプログラミング学習支援について(後編)です。
前回の記事をまだ読んでない方はさらっとでも目を通してもらえると嬉しいです。

プログラミング学習支援の3ステップ

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CLACKでは、上の3つのステップで高校生をサポートしています。
前回の記事ではこの3ステップのうち、「ステップ1」としている、生徒集めやプログラミング体験会について紹介しました。

後編では、
・半年間のプログラミング学習「ステップ2」
・実践機会の提供「ステップ3」
・プログラミング学習支援を通して身につけてもらいたいこと

について紹介していきます。

本格的にプログラミングを学ぶ!プログラミング学習支援「ステップ2」

CLACKのメインの活動である半年間のプログラミング学習支援「ステップ2」です。

「ステップ2」では、半年間週2回(週1対面、週1オンライン)でWeb系と言われるプログラミング言語を社会人エンジニアや大学生の方に教わりながら学んでいってもらいます。

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プロゲートというオンラインの学習教材や自分のパソコン上で実際に作ったプログラムを動かしてもらいながら、半年後に「自分で」コードを書けるようになることを目標にしています。

では、これによってCLACKは何を目指しているのでしょうか?

3つの不足(機会、関係性、知識)を補う

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vol.5では、図のように機会・関係性・知識の3つの不足を補う必要があると書かせてもらいました。

CLACKのプログラミング学習支援で、この3つをどう補っていこうとしているのか、①機会②関係性③知識の順に書いてみます。

「機会」に関しては、CLACKの提供する機会と必要に応じて様々な情報を生徒に提供することで補うことができると思っています。

「関係性」を築いていく上で、プログラミング学習をしている間は会話がなくても同じ空間にいられる、ということは大きな役割を果たしています。

コミュニケーションが得意でない生徒でも、カタカタとパソコンに向かい、他のみんなと同じ体験を積み重ねていくことで徐々に打ち解けていくこともあります。

また、自然と生まれる会話以外にも、意図的に会話をする時間を取っています。

(例)
◼️毎回教室の最初と最後にチェックイン/チェックアウトという時間を取り、
 ・今日の気分
 ・最近のグッドエピソード
 ・今日の目標
といったことを一人ずつ話していきます。

◼️帰り道に駅まで講師と生徒が一緒に行きながらプログラミング以外の話もしたり、休憩時間にはボードゲームを使ったコミュニケーションも必要に応じて入れています。

◼️個人面談では、プログラミングの進捗についてだけでなく、一人ひとりの家庭や学校、バイト先での悩みについて聴いたり、進路の相談にのったりもします。

こうしたことを積み重ねていくことで、生徒が本音で相談でき、困ったときに頼ろうと思える関係性を築いていくことを講師陣の目標としています。


知識に関しては、キャリア教育を通して、進路やお金、生活に関する知識を講師陣と一緒に学んでいきます。

キャリア教育については、次回の「なるほどクラック」で詳しく紹介する予定です。

実践経験を積んでいくインターン/受託業務「ステップ3」

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「ステップ2」を修了した生徒の中で、「実践に挑戦したい」という生徒に対しては「ステップ3」を個別に提供しています。

・IT企業でのエンジニアインターン/アルバイト
・WordpressでのWebサイトの受託
・学童での小学生向けプログラミング講師

など学んだ知識を応用して、実際にお金をもらいながら実践経験を積んでいきます。

「学んだスキルを活かして、お金を稼げた!」という経験は高校生にとって大きな自信に繋がると思っています。

プログラミングスキルと同じくらい大切なこと

ステップ1〜3までを通して身につけてほしい力は、「プログラミングスキル」だけではありません。

もちろん、半年間も学ぶのでプログラミングスキルは身につけてもらいます。しかし、全員がプログラマーになる必要はないと考えています。

社会に出てどんな職についたとしても役に立つ力を身につけてほしいと願っています。

そのために、生徒に身につけて欲しい力は大きくわけて4つあります。
[1]情報収集能力
[2]質問力
[3]計画実行能力
[4]やりきる力

[1]情報収集能力

何かわからないこと/知りたいことがあったときに、必要な情報にたどり着き、それを活用できる力、いわゆる「ググり力」です。

これはプログラミングを学ぶ中で、出てくるエラーを自分で調べることを繰り返すことで鍛えていってもらいます。

最初は調べるのが得意でない生徒に対しても、”ググるプロ”の社会人エンジニアの方が伴走していきます。

[2]質問力
自分からわからないところがあったとしても、講師にどう質問したらいいかわからない生徒も少なくありません。

そうした生徒に対して、質問の仕方を学んでいってもらうことも重要だと考えています。

まずは、「わからない」と言えるようになること。
質問ができるようになったら、自分がどういう状況でどこで詰まっているかを説明できるようになること。

これを目標に、自分から質問ができるようになった生徒には質問する際に「質問の仕方」のレベルをあげていってもらえるように意識しています。

[3]計画実行能力

こちらも身につけるの難しい力ではあるのですが、
・毎回の教室での目標の宣言
・個人面談で一緒に学習計画を作って確認すること
を繰り返していくことで、計画を立てること、実行すること、そして実行できたか確認することを習慣化していけたらと思っています。

[4]やりきる力
プログラミングは大学生や社会人でも挫折する人は多いです。
半年間プログラミングをやり抜くことは正直簡単ではないと思います。

そのため、とにもかくにも半年間プログラミング学習をやりきってもらう。最後に自分がプログラミングで作ったものを発表する経験を通して、何か一つ「やりきれた」という経験をしてもらえたらと思っています。

ここまで書いてみましたが、この4つに関しては大人でもなかなか難しい力なので、少しずつ身につけていってもらえるように、CLACKでは日々、試行錯誤しています。

CLACKで関わる期間を通して、
「どんな逆境に立たされても、自分の人生を自分で切り拓いていける力」を身につけて欲しいと強く願っています。


まとめと次回予告

いかがだったでしょうか?
今回の記事では、プログラミング学習支援やそれによって身につけて欲しいことについてご紹介しました。

次回vol.8では、CLACKがキャリア教育として
・どういった機会を生徒に提供しているのか
・生徒にキャリア教育を通じてどういうことを感じて欲しいのか
について書いています。

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