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壁越しの声

すこし前から同棲をはじめて、いままで紙に思いっきり書いていた日記が書きにくくなったということもあり、(人に見せられるものではないので)オンラインに変更してみました。
紙に書いてそっと隠しているのもいいけれど、人に見られるぞ!と分かっていて書くのも、なんとなくいいなぁと思って。

朝、自分だけ起きちゃったときとか、夜、彼が先に寝てしまったときとか、そんな時間に少しずつ、いろんなことを書いていきたいなって思います。

おふろ時間


あったかい湯舟につかってぼんやりしていたら、彼が隣の部屋でオンライン会議をしてる声が少しだけ聞こえた。
彼の声は外国の血が入っていることもあって、いままで実家とかで聞こえてきてた父親や兄の声よりもずっと低い、深みのある声。

ひとりでいるときに、こうやってだれかの声が家のどこからか聞こえてくるのって幸せだなーとぼんやり昔を思い返す。
小さいとき、2階の自分の部屋で寝てると、1階から家族の声が聞こえてきて、なんとなく安心したこと。
1階に降りていけばだれかがいて、部屋はあったかい。

そして、ほんの数年前まで存在すら知らなかった人の声が、こうやっていま、家の中から聞こえてきて、それでまた子供のときのような安心感をもてるって、不思議ですてきだなぁと思います。

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