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5月17日/2023

(続き)

弘法山への道に復帰する。この辺の道の様相は緑に覆われてすっかり冬の様相とはまるで別の場所のようになっている。木々の間から垣間見られる風景は濃い緑に遮られて遮断されている。富士山も見えてた気がするけれど、今はそんな気配は微塵も感じられない。ひたすら濃密な緑の中を進んでいく。それはそれで気持ち良いのだけどね。木漏れ日がまだ心地よい。夏のような日といっても滝のように汗をかく真夏の山行には程遠い。鳥の囀りや舞い飛ぶ蝶を眺めながらの初夏の山行。この前ここを訪れたのはゴールデンウィークの真っ只中だったから人出も尋常じゃんかったけれど、今日は時間が遅いわりに人出もそんなにない。快適快調な山行とはこういうことを言うんだろうなあ。そんな気分に浸って進んで坂道を登っていくと弘法山に到着。やったー空いている。どのベンチも座り放題だよ。まずは一番眺めのいいベンチに腰掛けて風景を堪能し写真をパチリ。それから角のベンチに移動してリュック下ろし腰を下ろす。さてカップ麺とお湯を取り出して、ここで食事タイム。今日はカレー麺。お湯を入れて待っている間におにぎり一個も取り出す。今日は豪勢だ。最高のランチタイム。のんびり静かな空気に浸っていると、やっぱりどんどん人がやってきて空いてたベンチが埋まっていく。すみっこのベンチに移動して食卓を広げたのは正解だった。食事を堪能したら、ちょっとゆっくりして帰ろうかな。目の前に東海大学前駅→の標識がある。今日はここから帰ってみよう。初めての道だ。食卓を片付けて上着を着て立ち上がる。リュック背負ってさあ出かけましょうか。まずは急な階段から一気に弘法山を降りる。この道はメインの登山道路とは違って、アプリの地図にも表示されていない。緑はさっきの道よりさらに濃く。光もあまり届かないほどだ。人もそんなに通らない感じ。水も流れていて、手を使わないと降りれないような場所もある。なかなか降りごたえのある道。弘法山にもこんな表情があるんだと改めて思う。トレッキングコースと公園が整備されている山。それとは別にやっぱり山なんだなと思わせる別の顔。もうそこに住宅地を感じるのだけれど、分岐があって表示がない。地図アプリでも確認できない。一方の道を進んで、やっぱりこっち違うな。また登っていると思って引き返しもう一方の道を下る。まもなく社が見えてくる。人の世界に戻ってきたな。ここからは当てずっぽうに住宅街を放浪して駅を目指す。目指すとはいっても当てはなし。ここからは山アプリの地図じゃなくてGoogleマップの出番かな?。山から出て東海大学駅まで気が遠くなるほど距離がある。アスファルトの道からは湯気でも立ちそうな勢いの陽気の中、やがて小田急線の電車の行き交う姿を確認。遥か向こうに駅舎らしき建物に吸い込まれていく。駅はあそこか?。ゴールが見えれば力も湧いてくる。帰りは天王町イオンで何か食べていこう。短いながらもちょっと疲れたな。でも来てよかった。振り返ると丹沢の入り口然とした弘法山。また来るよ。神様今日もお邪魔しました。無事に返してくれてありがとう!。

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