見出し画像

見所たくさんのショートコース鷹取山を歩く。

2024/3/10

この頃。平日の休みは天気悪くて、休日の山行を強行することが多くて。今回も人混み避けて人が湧いてくる時間までには撤収という選択で選んだ場所。自治体はどこの市に存在するのかいまいちわかんないんだけど、横須賀かな?。逗子かな?みたいな場所にある鷹取山。低山というかほぼ街中の裏山みたいなところ。それでも山に入るとちょっとした異世界を感じられる。そんな鷹取山を歩いてみる。早めに撤収とか言っても、横浜から数十分で行けるので、仕事に行く時間ぐらいに電車に乗っての出発で充分。のんびりの出発。横須賀線に揺られ東逗子駅で電車を降りる。横須賀線は電車とかいわないのか?。列車?。まあ、イナカの公共交通機関ということだ。東逗子駅から舗装道をしばらく歩くと登山口&神武寺の矢印。ゆるい階段道を歩いて行く。次第に自然感が深まってくる。暖かな日差しは深い樹林に遮られ冷気が優っている。ゆるい階段道は普通に岩が転がってる登山道みたいになっている。ゆるい登りもすぐに下って平坦な道へ。そこを歩くとすぐに神武寺らしき場所が見えてくる。そこから軽く階段を登ると赤く塗られたり門が出迎えてくれる。こういう所いいなあ。鎌倉みたいなゲンナリする所に行かなくても、こんな雰囲気いい場所あるんだよ。写真ちょっと撮ったら、次行くよー。ここからが本番。境内の裏の階段。かなり急。そこ登り終えると今度は急石畳。こんな道は日頃あんまり歩かないから、けっこう四苦八苦。滑りそうだし、身体の重心取りにくい。後ろにひっくり返らないように必死で前傾姿勢を保つ。やっとそこをこなすと岩岩の道が待っている。ここは、道程は短いけど、決して安楽なトレッキングコースじゃない。高低差のある岩の道は雨上がりの日なんかに歩いたら超恐いだろう。岩の道は次々に難所的なアトラクションを用意してくれていて気が抜けない。ストックを横に放り出して両手を使って下に降りなければいけない場所も出てきた。そして見晴らしがいい場所に出る。大きな岩にちょっと登って眺望を楽しむ。すると後方で人の声。ここけっこう長いよねー。そうだね。そんな会話。何が長いんだ?。と思わず振り返る。自分がやって来た方向に人が去って行く。岩を降りて道に戻ると会話の意味がすぐわかった。鎖が見える。しばらくここ歩いてないので、ここに出てくる鎖場のことを忘れていた。嫌鎖場のことは決して忘れてはいない。ただこんなに早く現れるとは意表をつかれた。心の準備もできていないのになあ。でも休憩する場所もないし、かのまま突入!!。鎖は登りの補助とは言うけど。こら掴まなくちゃ、この岩、登りようがないじゃないか。というレベルの岩道。しかも両手で鎖にしがみつく感じ。こりゃ難所だな。昨年ここ通った時よりしんどい。年々こういうとこ通るの厳しくなってるな。ずいぶん苦労したけどなんとかクリア。ここ終わったら、山頂すぐそこのはずなんだが、鎖場終わっても急な上下あって気が抜けない。慎重に足を動かしてなんとか開けた場所に辿り着いた。目前に岩の巨大な壁が聳えてる。ま、ここはクライミングする人の遊び場。だけど、鷹取山の山頂はこの上。普通の人はもちょっと先に階段の登り口がある。そこまで歩いてゆるい階段登って山頂&展望台。到着。ここからは360度の展望。東京湾から三浦の山々。富士山。丹沢。そしてまた東京湾に戻る。展望はすごいがちょっと地元感。よく見てるものばかりなので、今日は週末なんで人だかり化してる展望台。早々に降りる。さあ、山頂から先に行ったところに休憩場所あったけど、座れるかな?。もしそこも満員だったらとっとと帰ろう。そう思っていたが意外なことにベンチ一つ空いてた。速攻ゲット。カップ麺出してポットのお湯を注ぐ。そして、横浜方面と東京湾の眺望を臨む。こうやって落ち着いた場所で眺めるとなかなかのものだ。横浜もこうやって遠くから見るとあそこはどこなのか?。ランドマークタワー以外にも興味がわいてくる。それに東京湾ってただ海じゃなくて航行する船や周辺地区のいろいろな施設など見るものが多い。海ほたるから海上に出たアクアラインの橋梁部分も見える。さあ、そろそろできたかな?。パンも取り出し食事いただく。パンを頬張り麺を啜り始めると、暗号みたいな言葉を発している人がそばにいることに気づいた。なんか大きいアンテナが付いた通信機器に向かって話している。興味惹かれるよね。最初は英語と暗号みたいな言葉を繰り出していたが途中から日本語に変わった。こちら横須賀の鷹取山です。どうぞ!。みたいな会話してる。相手は福島の相馬だそうだ。それでここは富士山は見えないけど東京湾が素晴らしくよく見えると話してる。みなとみらいのビル群、東京のスカイツリーも、千葉も、筑波山もきれいに見えてます!!。って言ってるぞ。筑波山どこ?。こんなところからも筑波山みえるのか?。目をいくら凝らしても見えない。どこに見えるのか聞きたいけど、えんえんと会話してるし。知らない人に聞くのも嫌だし。でもやっぱり気になるけど。まあ筑波山は逃げないから、また今度の機会にどこかで探してみよう。、ここで足止めするわけにもいかない。さて、食事も終わったし、そろそろ次に行こう。無線の人はまだ話し続けている。ちょっと興味惹かれるけど、次のポイントも楽しみ。さあ、さっき登ってきた道はまた鎖場通らなくちゃいけないからパス。京急の追浜駅の方に降りていくことにする。クライミングしている人々を眺めながら少し行くと森の中に巨大な磨崖仏が現れる。こんな場所にこんなものがあるなんて横浜とかの人はあんまり知らないと思う。お寺にある厳かな仏像とは違って雨ざらしの断崖絶壁に彫られた巨大な仏像。大迫力だ。これが次の見所ポイント。こんなにすごいポイントなのに今ここにいるのは自分一人だ。まるで秘密の場所に放り出されたインディジョーンズみたいなき気分を味わえる。ひとしきり写真撮ったら、さあ、山を降りて行こう。緩やかな登り下りを繰り返して標高を下げていく。壁のように聳える岩壁はまだまだ現れる。こっちから歩いていくと岩山だって実感できると思う。両脇に迫る岩壁の間を抜けるとこの山の終点が近い。遠目に山頂の展望台が見える。まもなく住宅地に降りていく長い階段。車の走行音。岩場や鎖場。変化に富むトレッキングロード。それと山頂での眺望。神武寺や磨崖仏などの文化的な造形物。リスにも会えたな。短いコースだけど見所満載の鷹取山。今日も無事に帰れそう。山の神様ありがとうございました。

この記事が参加している募集

山であそぶ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?