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【続編⑫】第四章〜第三節 「タオルウォーキングのすすめ」 これならできる!運動指導初心者の指南書〜特定保健指導、介護予防指導などで必ず役立つ!

3.タオルウォーキングのすすめ

 本章の第一節で「歩きのポイントは肩甲骨にあり!」とお伝えしましたね。歩行運動なので、ついつい脚の捌き方に注目しがちなのですが、実は上半身に歩行のヒントがありました。

 軽く肘を曲げて後ろに腕を振る。振る時は手が腰骨を触れるようにして振ります。そうすると肩甲骨がしっかり動き出し、骨盤の動き(回旋運動)が誘導され大きな動きとなります。脚は骨盤に繋がっていますから、骨盤の動きが大きくなれば、脚がスムーズに動く。つまり足取り軽く歩ける、ということでしたね。

 肘を曲げて腕を振ってみてください。誰でもすぐにできますよね。もちろん道具も入りませんね。

 ではこれでまずは5分ほど歩いてみてください。肘を曲げて振ることをかなり意識していないといつの間にか腕がだらりと下がって、いつもの歩き方になっていませんか?

 腕、案外重たいんですよ。。。

 そこで、長めのタオルか、大判のバンダナを2枚繋げて準備ください。それを首に掛けて、タオルの端っこを持った時にちょうどその握った手の位置が腰骨を触れているか確認してください。

 タオルを握ったまま腕を前後に振ってみます。すると、肘は常に曲がったままで腕を振ることができますね。

 一つ注意点は、腕を前に振る時、タオルを緩めて腕を顔の方に持ってこないようにしてください。タオルは常にピンと張った状態で、腕の重みで惰性で振っている感じにします。

 しばらくはタオルを首に掛けてのネックタオルウォーキングに慣れてください。これは、肩甲骨をしっかり動かしてのウォーキング練習です。

 次に、腕を後ろに引く歩き方に慣れましたら、今度は腕を少し前に振り出す練習です。

 腕を前に振り出すためには、タオルを腰の位置あたりに当てて歩くウェストタオルウォーキングに変えていきます。

 ネックタオルウォーキングの時と同様に、ウェストタオルウォーキングの時も、タオルを握った手が腰骨を触れるようにします。最初は歩かずその場で腰に当てたタオルを前後に動かします。握った手で腰骨を触れる確認が取れたら、タオルを握る位置を一握り分ほど前にします。前後の動きが大きくなりましたね。タオルが腰から離れないように注意して、前後に腕をスウィングしながら歩きます。腕は前後に動きます。慣れるまでは腰骨の近くのところを持って前後に腕を振ってください。

 この時の注意点は、歩くリズムを変えないということ。大きく腕を振り始めるとリズムが遅くなりがちになります。いつもの歩くリズムか、気持ち早めのリズムで歩きます。

 すると、リズムが変わらず歩幅が広がってきますので歩行速度は上がりますね。

 しばらくは、このタオルウォーキングで歩行してみてください。そして慣れてきたら、タオルは首に巻いておいて汗拭き用に使うとして、タオルを持った時と同じように腕を前後に振ってください。特に後ろに引く意識をしっかり持ってください。

 以上のタオルウォーキングを動画で説明していますので、下記のQRコードでご覧ください。


https://www.youtube.com/watch?v=AFjvyvJYTEU&t=5s

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