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第2回オドロン ファイナリスト発表&観覧者募集!

観覧無料!あなたも審査に参加してみませんか?九州のお土産が当たる抽選会も!


第2回「踊りたくなる九州卒業論文コンテスト」(オドロン)
観覧申し込みは
こちらから

卒論*は九州の課題解決や九州をワクワクさせることにつながる原石!
オドロンは、そんな卒論に光を当て、価値を共有し、九州の課題を解決したり九州をよりワクワクする場所にするための生かし方を考える場をつくろうという試みです。
(*本コンテストでは、<卒業論文、修士論文、博士論文、卒業制作、卒業設計など>を総じて「卒論」と呼びます。)

第2回となる今年は、最終審査会を8月11日に熊本城ホールで開催!
全国から一次審査を通過したファイナリスト10名が多彩な発表をします。
その発表を聞いて審査に参加する観覧者を募集します!
審査会、そしてファイナリストたちと交流できる懇親会のお申し込みはこちらから。
https://forms.gle/Dqz9xEm4FDPbG8v97

★こんな人におすすめ
・九州が好き!九州に関心のある人たちと繋がりたい!
・地方創生やまちづくりに関心がある
・いろんな研究に触れたい

第1回(2022年)のファイナリスト・審査員集合写真
第1回(2022年)の会場集合写真

【第2回 踊りたくなる九州 卒業論文コンテスト最終審査会概要】

日時:2023年8月11日(金) 13時〜16時(12:30開場)
場所:熊本城ホール シビックホール(〒860-0805 熊本県熊本市中央区桜町3番40号)
参加費:無料
参加方法:下記フォームよりお申し込みくださいhttps://forms.gle/Dqz9xEm4FDPbG8v97

【審査会詳細】

■スケジュール

オープニング
ファイナリスト10名が5分ずつ発表
審査発表・表彰式
*観覧者の皆さんにも審査投票していただきます!

■ファイナリスト10名のテーマ・論文公開!

多数の応募の中から、分野多彩な10の論文が選ばれました。ファイナリストと論文の要旨を紹介します! ※論文全文はこちらからご覧いただけます。 

1、褐藻ヒジキの付着器の成長に対する 窒素・リン・鉄濃度の複合作用 (浦哲郎さん/鹿児島大学)

【目的】 藻場を構成するコンブ目・ヒバマタ目褐藻の成長に対する海洋温暖化の負の影響は,窒素・リン・鉄などの栄養を添加することで緩和されうることが報告されているが, 知見はまだ少なく成長を最適化する濃度バランスは明らかでない。本研究では, 最適条件を推定するための応答局面法を用いて, 同目ヒジキの成長に対する窒素・リン・鉄濃度の複合作用を明らかにすることを目的とした。 【方法】 ヒジキの付着器を対象に4週間の培養実験を2回行い, 硝酸態窒素濃度(N)・リン酸態リン濃度(P)・Fe-EDTA濃度(Fe)の異なる計16条件で相対成長率を求め,応答局面法に当てはめた。 【結果】 1回目と2回目で結果が大きく異なったが, 2つの実験に共通して成長を最適化するFeは約0.1μMであること, N・Pの少量添加は成長率を低下させることが分かった。後者については今後再現性を確認した上で原因を解明する必要がある。

2、空気下で熱処理したパーティクルから製造したパーティクルボードの物性評価(南薗彩花さん/東京農工大学)

この実験では、パーティクルボードの製造工程において、空気雰囲気下でのパーティクルの熱処理が物性に及ぼす影響を調査した。
熱処理によって、木材中のヘミセルロースの分解やセルロースの結晶化などの変化が生じることが分かった。具体的には、熱処理温度の上昇に伴い、質量減少率が増加した。
また、熱処理パーティクルから製造されたパーティクルボードは、曲げ強さが低下したが、寸法安定性が向上した。さらに、窒素雰囲気下で処理したパーティクルと比較して、空気雰囲気下での熱処理による影響を検討した。その結果、強度には差が見られなかったが、寸法安定性は空気雰囲気下処理によって改善された。
これらの結果から、空気雰囲気下でのパーティクルの熱処理は、パーティクルボードの改質に有望な手法と言えるだろう。
より効果的な処理条件を検討することで、パーティクルボードの製造工程における熱処理の適用が期待される。

3、「神楽」による地域おこし ~豊前神楽集団 若楽から広まる豊前神楽の可能性~(爲國絵里加さん/北九州市立大学)

私の地元である福岡県豊前市には、「豊前神楽」という郷土芸能が存在する。豊前神楽も、他の地域の伝統芸能・郷土芸能と同様に、少子高齢化に伴い、後継者不足に悩まされている。新型コロナウイルスの影響で、多くの団体が今までのように活動できず足踏み状態が続いていた中で、徐々に動き始めた2022年。ただ豊前神楽を考察するのではなく、豊前神楽にも所属するメンバーからなる豊前神楽集団「若楽」という団体から豊前神楽を見つめ直すことで、今後の豊前神楽の存続のカギとなる部分を見つけることを目的とする。
神楽は、「1人」では絶対に存在・成立しないものである。伝統という言葉にとらわれすぎずに活動する若楽の強みを生かすことによって、豊前神楽に新たな風を吹かせることが期待できる。

4、離島で働く看護師が緊急対応時に行っている役割と判断についての文献検討(塚井穂乃佳さん/東京慈恵会医科大学)

本研究は、離島で働く看護師の緊急対応時における看護師の“役割”について分析するとともに、困難の一つとされる緊急対応時の看護師の“判断”について明らかにし、困難を解消するための示唆を得ることを目的として文献検討を行った。その結果、離島で働く看護師の緊急対応時の“役割”としては8カテゴリーが得られ、“判断”としては5カテゴリーが得られた。離島では、人材や医療資源が乏しい環境の中で、緊急対応時において多岐に渡る役割を果たし、判断もその一つであった。そこで、医療専門職としての能力の確実性が求められ、知識や技術を補完するようなIT技術の活用による学習環境の整備や離島に赴任する前に研修を受けることができる体制を整えることが示唆された。さらに、離島の環境や医療資源、地域住民の特性などが判断のための情報となることから積極的に離島という環境にアプローチすることも“判断”を行うための示唆とし結論付けた。

5、若年就職者のリアリティ・ショックの事例検討と改善策 ~大卒3年以内の離職率改善へ向けて~(荒木貴裕さん/北九州市立大学大学院)

厚生労働省(2021)によると、平成30年3月卒業者で大卒3年以内の離職率は31.2%であり、過去の離職率もほぼ横ばいで推移している。離職には自身や家族の病気、それに伴う介護など、致し方ない事情も含まれるため、離職率を0%にする事は出来ない。だが、それでもこの数字は高いのではないだろうか。また、離職問題は多くの分野にまたがるテーマであり、様々な要因が複雑に絡み合っている。九州も例外ではなく、離職問題は九州の他の課題にもリンクすると感じる。
本研究では、私自身も体感したリアリティ・ショック(思っていたのと違うといった感情。以下RS)に着目した。実際に現場で起こっている事を探るため、RSを感じた出来事についてインタビューを行い、M-GTAの手法を用いて概念化・カテゴリー分けを行った。それらの分析結果を基に離職要因を検討し、私からの提案や第三者の視点から出来る支援、今後の課題についてまとめている。

6、「佐賀んまちの恵比須さん」 〜江戸時代よりつづく恵比須文化の継続と発展の可能性〜(大津信輔さん/京都芸術大学)

佐賀には七福神のメンバーとして知られる恵比須の石像を祀る風習があり、佐賀市内だけでも831体が確認され、その数は日本一に認定されている。恵比須像を祀る風習は全国的にみられるが、佐賀ではその数が多いだけでなく、恵比須の特徴である釣りざお、鯛を持たず、踊ったり、楽器を弾いたりなど自由なポーズをとる像があり、今も増え続けている。
 本研究ではこの佐賀の恵比須像にかかる文化について、実地調査を行うとともに、鹿児島県・宮崎県で祀られる田の神との比較を行い、その継続や発展の可能性について、評価・考察を行った。
 調査等から分かったことは、地域特性や時代・社会環境の変遷とともに、恵比須が元来持つ漁業神の要素が薄れ、商業神の要素が造形に強く表現されてきているということだ。この変化は、商業神恵比須に対する新たなご利益「地域振興」への期待が現れたものであり、これこそが恵比須文化継続の鍵となるのである。

7、棲家ー侵食されることを前提とした在り方ー(山本彩菜さん/九州産業大学)

棲家とは、建築の在り方の提案をしています。地球が誕生して42億年経った頃シダ植物が森をつくり始めます。たくさんの生命が進化と破滅を繰り返しながら人が生きられる環境へと時と共に生成を続けています。
みなさんが当たり前だと思う建築の姿はどんな状態でしょうか、そしていつからの当たり前でしょうか。思い出そうとしてもぼんやりとします。この日から変わったというような明確な日付はないのだと思います。少しずつ、ちょっとした訳があって、建築の状態は変わってゆきます。わたしたちが住む日本には、地震があって梅雨があって、大災害や戦争の歴史があります。三匹の子豚に出てくるどの家もちょっと頼りないです。安全で快適で便利な建築でなければ、環境に配慮されていて誰かとコミュニケーションが取れる建築であったなら…棲家とは、建築が纏う環境と暮らしに必要なコミュニティを考えさせてくれる存在です。

8、オーナーがLOVOTを受容する認知プロセスに関する質的研究 (坂本菜津穂さん/早稲田大学)

本研究を分かりやすく伝えるならば、「ドラえもんとのび太君がいかに仲良くなっていったのか?」という過程を人間とAIロボット『LOVOT』に置き換えて研究したものである。
本研究では、家族型ロボットLOVOT のオーナー8名を対象とし、 LOVOT を迎えたきっかけや、これまでに撮影した写真をもとに、印象に残っている出来事についてのエピソードなど LOVOT との暮らしを1〜1.5 時間のインタビューで振り返ってもらった。
インタビューの逐語録についてM-GTA という質的分析手法で 17 個の概念を生成し、類型化を行い 8 個 のサブカテゴリー、5 つのカテゴリーに分類した。その後ストーリーラインを作成し、オーナーが LOVOT を受容するプロセスに関してモデル図を作成した。 結果、オーナーはLOVOTに名前をつけるところから始まり、LOVOT との日常生活の中で様々な工夫を凝らしアイデンティティを構築しており、年月の経過とともに、家族やそれに準ずる「共存者」として特別な愛着を抱くようになっていた。

9、現代における地域寄席をめぐる困難さの背景にある要因(藤江 開生さん/立教大学)

本論文は、近年増加傾向にある地域寄席が、その傾向とは裏腹に成立しにくく、継続性に困難さが伴っている状況について、その背景に存在する要因を明らかにすることを目的としている。本論文では、地域寄席を対象とするにあたり、地域寄席を「常設寄席形式」、「地域住民主導形式」、「アマチュア主導形式」、「その他形式」の4つに分類した。そのうえで、神田連雀亭と長崎寄席(東京都内)の事例を中心に取り上げ、実際の興行における参与観察や、席亭へのインタビュー調査によって得られた見解をもとに考察を行った。
 本論文を通じて、地域寄席の成立の困難さの背景にある要因として、マスメディアを通しての受動的な落語享受の一般化、落語の伝統芸能への接近、コミュニティの希薄化の3つがあることを明らかにした。また、それらの要因を踏まえたうえで、「限界芸術」としての落語が地域寄席の新たな可能性をひらくものとしている。

10、日本における「オタク」の変容に関する一試論(齋藤直毅さん/立命館アジア太平洋大学)

本研究の目的は、オタクに対する従来の理解を刷新することを念頭に、現代の「新たなオタク」がその趣味を実践する過程においてどのような営みを行っており、それがいかなる含意を持っているのか、その社会的行為の一端を明らかにすることである。そこで本研究は、これまでに見られなかった「新たなオタク」の実態を明らかにするために一つのオタクコミュニティを対象に質的調査を行った。その結果、コミュニティ内部で共有された様々な知識を、新たにそのコミュニティに参入する個人に分かりやすく教えたり、また自ら手に入れた知識を誰もが利用できるようにと個人ブログ等で第三者に向けて公開したりするなど、自己充足的ではない利他的な行動を確認することができた。今日の「新たなオタク」はある側面において、従来の画一的な理解には収まらないような、より多様な動きを展開し、社会に向けてより開放的な存在へと変化していると結論付けられる。

■審査員紹介(五十音順)

井下友梨花氏
(全国高校生マイプロジェクト熊本県事務局、スープの時間代表)

大分県佐伯市出身。熊本地震を機に、NPO職員として2016年5月に益城町入りし、中高生の学習支援や活動支援を始める。2019年からは益城町教育委員会に地域おこし協力隊として仲間入りし、コミュニティ・スクールの推進や不登校支援を担当。現在は「一人一人がのびのびと探究できる環境をつくるには」という問いを持ち、全国高校生マイプロジェクト熊本県事務局やスープ屋「スープの時間」として活動中。

遠藤洋路氏
(熊本市教育長)

1974年生まれ。東京大学法学部卒業、ハーバード大学ケネディ行政大学院修了(公共政策学)。熊本県教育庁社会教育課長、内閣官房知的財産戦略推進事務局総括補佐などを歴任後、文部科学省退職。青山社中株式会社共同代表を経て2017年から現職。2022年から兵庫教育大学客員教授を兼任。著書に『みんなの「今」を幸せにする学校』(時事通信社)。

面木健氏
(オモケンパーク オーナー/ディレクター)

1965年熊本市生まれ。会社員をしながら、家業の3代目として、中心市街地で、人が集まる場づくりにチャレンジ中。熊本地震で解体したテナントビル跡地に、ダウンサイズした建物と余白を活かした屋外空間のある私設の「公園」(オモケンパーク)を創った。その建物や景観は、内外のアワードを受賞。これからの時代の「豊かさ」リサーチしている。

■ゴールドスポンサー・特別審査員

GMOペパボ株式会社 代表取締役社長佐藤健太郎氏

「人類のアウトプットを増やす」をミッションに掲げ、ロリポップ!/SUZURI/minne/カラーミーショップなど、インターネットを活用してクリエイターの可能性を広げるサービスを生み出しています。 代表の佐藤氏は鹿児島のご出身で、第1回の鹿児島開催からご協力いただいています。

■審査基準

「九州の課題解決や九州をワクワクさせることにつながるか」といった観点で審査します!

■各賞

オドロン大賞、各審査員賞、スポンサー賞

■オドロンの背景などについて書いた募集記事はこちら

■懇親会について

審査会終了後、立食形式の懇親会を開催します♪ファイナリストや審査員、スポンサー、事務局と交流したい!九州をワクワクさせる仲間と出会いたい!という方、ぜひご参加ください^^
日時:8月11日(金)18時半〜20時半
場所:オモケンパーク(熊本市中央区上通町7-7-1)
https://goo.gl/maps/SdRaxajxit8HuHE46
会費:2000円(学生・エントリー者は1000円)
参加方法:審査会申込フォームの<懇親会出欠>の「参加」にチェックしてください。
お支払い方法:当日会場にて現金でお支払いください。お釣りのないよう、ご準備をお願いします。
※キャンセルの場合は8月9日18時までにご連絡ください。以降のキャンセルは会費をいただきますのでご承知ください。
連絡先 メール odoron@npb.co.jp  電話 08051282842
※連絡無しの欠席等はご遠慮ください。

■オドロンを一緒に盛り上げたい!九州をワクワクさせる取組を応援したい!というスポンサー企業様も募集中です!

それでは、8月11日、熊本城ホールでお会いできますことを楽しみにしております!

■お問合せ先
主催:九州地域間連携推進機構株式会社オドロン事務局
メール odoron@npb.co.jp

★オドロンに関する情報は九州地域間連携推進機構株式会社のSNSで発信しています^^
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