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Mojo入門 (1) - 事始め

npaka

「Mojo」の使いはじめ方をまとめました。

1. Mojo

「Mojo」は、PythonのシンプルさとRustのスピードとメモリの安全性を組み合わせた、AI開発者向けの新しいプログラミング言語です。Pythonの35000倍（PyPyは22倍、Scalar C++は5000倍）という大幅な高速化を実現しています。

2. Mojoのインストール

「Windows 11 + WSL」にインストールする手順は、次のとおりです。

(1) 「VS Code」に拡張機能「WSL extension」「Mojo extension」をインストール。

(2) Windowsに「Ubuntu 22.04 for WSL」をインストール。

(3) Windowsのスタートメニューから「Ubuntu 22.04 for WSL」を起動。
Ubuntuのターミナルを開きます。初回はアカウント名とパスワードを設定します。 

(4) Ubuntuターミナル上で「Modular CLI」をインストール。

$ curl https://get.modular.com | \
    MODULAR_AUTH=mut_113031cad3ed4ad59cfeea0bead52d37 \
    sh -

(5) 「Mojo SDK」のインストール。

$ modular install mojo

(6) 環境変数の設定。

$ echo 'export MODULAR_HOME="$HOME/.modular"' >> ~/.bashrc
$ echo 'export PATH="$MODULAR_HOME/pkg/packages.modular.com_mojo/bin:$PATH"' >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc

(7) VSCodeを開く。
WSL上でのファイルの作成や編集ができます。

$ code .

3. REPLでのコード実行

「REPL」(Read-Eval-Print Loop) でのコード実行手順は、次のとおりです。

(1) mojoコマンドを引数なしで実行。
REPLセッションが開始します。

$ mojo

(2) print("Hello, world!") を記述して2回改行。
結果「Hello, world!」が表示されます。

$ mojo
Welcome to Mojo! 🔥
Expressions are delimited by a blank line.
Type `:mojo help` for further assistance.
1> print("Hello, world!")
2.
Hello, world!

4. ソースコードでのコード実行

ソースコードでのコード実行手順は、次のとおりです。

(1) VSCodeで「helloworld.mojo」(または hello.🔥)を作成し、以下のように編集。

・hello.mojo

fn main():
   print("Hello, world!")

(2) mojoコマンドでコード実行。

$ mojo hello.mojo
Hello, world!

5. 実行可能バイナリをビルド

実行可能バイナリをビルドする手順は、次のとおりです。

(1) buildコマンドで静的にリンクされたバイナリを作成。

$ mojo build hello.mojo

(2) 実行可能ファイルを実行。

$ ./hello
Hello, world!

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