React Native クイックスタートガイド
「React Native」のアプリの作成手順をまとめました。
1. React Native
「React Native」は、Metaによって開発されたオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークです。このフレームワークを使用することで、開発者はJavaScriptでiOSとAndroidの両方のプラットフォームで動作するネイティブアプリケーションを構築することができます。
「React Native」には、2つのワークフローがあります。
2. Managed Workflow のクイックスタート
「Managed Workflow」は、Expoを使用する管理されたワークフローです。
2-1. プロジェクトの作成
プロジェクトの作成手順は、次のとおりです。
(1) Node.jsのインストール。
Node 18以降をインストールします。
(2) プロジェクトの作成。
「AwesomeProject」という名前のプロジェクトを作成します。
$ npx create-expo-app AwesomeProject
(3) プロジェクトの実行。
$ cd AwesomeProject
$ npx expo start
QRコードが表示されます。
プロジェクト実行の主なコマンドは、次のとおりです。
2-2. iOS・Androidアプリの実行
iOS・Androidアプリの実行手順は、次のとおりです。
(1) Expoのサイトでアカウント作成してログイン。
(2) iOSまたはAndroidにExpo Goアプリをインストールし、起動してログインし、PCと同じWiFiネットワークに接続。
(3) QRコードをスキャンしてプロジェクトを開く。
AndroidではExpo GoアプリでQRコードをスキャンします。
iOSではデフォルトのiOSカメラでコードをスキャンします。
次のようなアプリ画面が表示されます。
・Home画面の説明文
・Explore画面の説明文
・メニューの表示
端末をシェイクするとメニューが表示されます。
2-3. 最初の変更を加える
(1) 「app/(tabs)/index.tsx」の「Welcome!」を「Hello World!」に変更。
<ThemedText type="title">Welcome!</ThemedText>
<ThemedText type="title">Hello World!</ThemedText>
(2) 実行。
2-4. プロジェクトのリセット
(1) プロジェクトのリセット。
app内の既存のファイルをapp-exampleに移動し、新しいindex.tsxファイルを含む新しいappフォルダを作成します。
$ npm run reset-project
次の2つのファイルが生成されます。
・_layout.tsx
import { Stack } from "expo-router";
export default function RootLayout() {
return (
<Stack>
<Stack.Screen name="index" />
</Stack>
);
}
・index.tsx
import { Text, View } from "react-native";
export default function Index() {
return (
<View
style={{
flex: 1,
justifyContent: "center",
alignItems: "center",
}}
>
<Text>Edit app/index.tsx to edit this screen.</Text>
</View>
);
}
(2) 実行。
3. Bare Workflow のクイックスタート
「Bare Workflow」は、Expoの管理から離れ、完全にカスタマイズ可能な環境です。
3-1. プロジェクトの作成
プロジェクトの作成手順は、次のとおりです。
(1) Node.jsのインストール。
Node 18以降をインストールします。
(2) watchmanのインストール。
watchmanは、ファイルシステムの変更を監視するためのMetaのツールです。性能を向上させるためにインストールすることが推奨されています。
$ brew install watchman
(3) プロジェクトの作成。
「AwesomeProject」という名前のプロジェクトを作成します。
$ npx react-native init AwesomeProject
$ cd AwesomeProject
3-2. iOSアプリの実行
iOSアプリの実行手順は、次のとおりです。
(1) iOSアプリの開発ツールのインストール
(2) iOS端末とPCをUSBケーブルで接続。
(3) ios-deployのインストール。
「ios-deploy」はiOSデバイスにデプロイするコマンドラインツールです。
$ brew install ios-deploy
(4) CocoaPodsによるプロジェクトのセットアップ
「AwesomeProject.xcworkspace」が生成されます。
$ cd ios
$ pod install
$ cd ..
(5) プロジェクトの実行。
「AwesomeProject.xcworkspace」を開いて、署名して保存。
(6) Metroの実行。
「Metro」は、「React Native」用の JavaScriptビルドツールです。
$ npm start
(7) Metroで i キーをクリックして、iOSアプリをインストール。
(8) iOSアプリを起動。
アプリは自動起動しなかったので、アプリアイコンをタップします。
3-3. Androidアプリの実行
Androidアプリの実行手順は、次のとおりです。
(1) Androidアプリの開発ツールのインストール
パスも通します。
# Android
export ANDROID_HOME=$HOME/Library/Android/sdk
export PATH=$PATH:$ANDROID_HOME/emulator
export PATH=$PATH:$ANDROID_HOME/platform-tools
(2) Android端末 (開発者モードを有効化) とPCをUSBケーブルで接続。
(3) JDKのインストール。
$ brew install --cask zulu@17
パスも通します。
# JDK
export PATH=/Library/Java/JavaVirtualMachines/zulu-17.jdk/Contents/Home:$PATH
(4) Metroの実行。
「Metro」は、「React Native」用の JavaScriptビルドツールです。
$ npm start
(5) Metroで a キーをクリックして、Androidアプリをインストール。
アプリは自動起動します。
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