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M1 MacでUnity ML-Agentsを試してみる

「M1 Mac」(ARM/AppleSilicon)で「Unity ML-Agents」を試してみました。

1. Pythonパッケージのインストールを試す

「M1 Mac」の「arm64モード」と「x86_64モード」で「Unity ML-Agents」のPythonパッケージをインストールできるか試してみます。

◎ arm64モード - 失敗
Pythonパッケージのインストール時に大量のエラーがでて終わりました。回避方法は調査中ですが、一旦断念。

◎ x86_64モード - 成功
こちらも大量のエラーがでましたが、Pythonパッケージのインストール前に以下のコマンドを入力することで、無事インストールすることができました。

$ pip install --upgrade pip setuptools

2. 学習環境の動作を試す

「Unity 2020.2」からUnityアプリのMacのビルド設定で「AppleSilicon」と「Intel」を選択できるようになりました。これらで、学習できるか試してみます。

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◎ AppleSilicon - 失敗
Unityアプリのビルドは問題なくできましたが、mlagents-learnで実行しても推論モードになり、学習できませんでした。回避方法は調査中ですが、一旦断念。

◎ Intel - 成功
問題なくmlagents-learnで学習できました。

3. 学習速度の比較

参考までに、「Unity ML-Agents」のサッカー環境で、「M1 Mac」と「Intel Mac」の学習速度を比較してみます。ただし、「M1 Mac」の方がマシンスペックが低く、まだarm64モードで実行できてないため、かなり分が悪そうです。

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◎ Intel Mac
・MacBookPro (15-inch, 2019)
・プロセッサ : 2.4 GHz 8コアIntel Core i9
・メモリ : 32 GB 2400 MHz DDR4

◎ M1 Mac
・MacBook Pro (13-inch, 2020)
・チップ : Apple M1
・メモリ : 16GB

結果は、学習速度は少しM1が遅かったものの、ほぼ同じ感じでした。

: M1 Mac、オレンジ: Intel Mac
: ELO - 時間、: ELO - ステップ数

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「Intel Mac」がファンの音と発熱が目立ったのに比べ、「M1 Mac」は若干暖かくなった程度で、まだまだ余裕ありそうです。

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