Apple Vision Pro での3Dモデル表示を試す
「Apple Vision Pro」での3Dモデル表示を試したので、まとめました。
1. VisionOS
「visionOS」は、「Apple Vision Pro」のOSです。「空間コンピューティング」による没入型アプリやゲームを構築を可能にします。
使い慣れた「Window」だけでなく、「Volume」や「Full Space」など、visionOS固有のSwiftUIが利用可能です。
「visonOS」の開発には、「Apple Silicon搭載Mac」が必要です。Xcodeに含まれる2つのフレーム「ARKit」「RealityKit」と1つのオーサリングツール「Reality Composer Pro 」によって、没入型エクスペリエンスを構築することができます。
2. デフォルトプロジェクトの実行
「Xcode」で「visionOS」のデフォルトプロジェクトを作成し、visionOSシミュレータで実行します。
(1) Xcodeの最新版をインストールして起動。
(2) 「Create New Project」で「visionOS」の「App」を選択。
(3) 「Initial Scene」に「Window」、「Immersive Space Render」に「RealityKit」、「Immersive Space」に「Mixed」を指定。
(4) HelloWorldの確認。
ウィンドウには、3Dモデル、テキスト、トグルボタンが配置されています。
(5) 「Package.realitycomposerpro」をダブルクリックし、「Reality Composer」でシーンを確認。
球が2つ配置されていることがわかります。
(6) Xcodeに戻り、シミュレータ「Apple Vision Pro」を選択した状態で、実行ボタン (▶) を押す。
アプリが起動します。
(6) トグルボタンを押す。
球が2つ表示されます。
3. visionOSシミュレータの使い方
「visionOSシミュレータ」の使い方は、次のとおりです。
(1) 基本操作
「ホーム」から各種アプリを実行できます。コンテンツ操作 (ボタン押下など) するときは、「コンテンツ操作」を選択しておく必要があります。
キーボードの「WSAD」で「前後左右」、「QE」で「上下」にカメラ移動します。
(2) ウィンドウを閉じる
ウィンドウ下端ツマミの左側にマウスカーソルを近づけると✗になるので、そこをクリックします。
4. 3Dモデルの表示
3Dモデルの表示手順は、次のとおりです。
(1) 3Dモデルの準備。
今回は、「Mixamo」でモデルとアニメーションを選択して、モデル (.fbx) をダウンロードしました。
(2) 「Reality Converter」をダウンロードしてインストール。
「Reality Converter」は、以下のファイルを「.usdz」に変換します。
(3) 「Reality Converter」を起動して、モデル(.fbx)をドラッグ&ドロップして変換し、メニュー「ファイル→書き出す」で「girl.usdz」で保存。
(4) 「Package.realitycomposerpro」を「Reality Composer」で開き、「girl.usdz」を「Project Browser」にドラッグ&ドロップし、それを左上のRoot下にドラッグ&ドロップし、位置を調整。
再生ボタン (▶) でアニメーションの動作確認もできます。
(5) 「ImmersiveView.swift」にアニメーションを再生するコードを追加。
・ImmersiveView.swiftの一部
:
struct ImmersiveView: View {
var body: some View {
RealityView { content in
// Add the initial RealityKit content
if let scene = try? await Entity(named: "Immersive", in: realityKitContentBundle) {
content.add(scene)
// アニメーションを再生
if scene.availableAnimations.count > 0 {
scene.playAnimation(scene.availableAnimations[0].repeat())
}
}
}
}
}
:
(6) Xcodeに戻り、シミュレータ「Apple Vision Pro」を選択した状態で、実行ボタン (▶) を押す。
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