Unity MARS 1.0 入門 (2)
「Unity MARS 1.0」を使って、フェイストラッキングの例としてメガネ(長方形)をかけるARアプリに挑戦してみます。
1. テンプレートの準備
「MARS」には、典型的なARアプリの雛形が用意されおり、これを使うことで、簡単にARアプリが作れます。今回は、テンプレート「Facemask」を使います。
(1) メニュー「Window → MARS → Chose Templates」を選択。
(2) テンプレート「Facemask」を選択。
【注意】「Game」と「Factory」のテンプレートは、「Package Manager」の「MARS → Samples MARS Sample Templates」の「Import into Project」を押すことで追加されます。
(3) メニュー「File → Save As」で「Facemask」という名前でシーンを保存。
2. フェイストラッキングアプリの作成
Hierarchyウィンドウを見ると、「MARSSession」「FaceLandmarksVisualizer」「DirectionalLight」に加えて「FaceMask」が追加されています。
(1) 「FaceMask」の子ノードの「Nose Bridge」の子ノードとして Cube を追加し、Transformを以下のように指定。
Position = (0, 0, 0)
Rotation = (0, 0, 0)
Scale = (1, 0.2, 0.2)
3. シミュレーション環境での動作確認
実デバイスでコンテンツを動作確認する前に、「MARS」のシミュレーション機能で動作確認できます。
(1) 「デバイスビュー」で部屋ではなく人(Shoen or Amy)を選べるので、「Schoen」を選択。
(2) 「デバイスビュー」の▶ボタンを押して、シミュレーション実行。
「Unity Editor」の▶ボタンではないことに、注意してください。
「Shoen」の顔の動画が再生され、その動きに応じてメガネが動きます。顔パーツの目印の球を消したい場合は、「FaceLandmarkVisualizer」を削除してください。
4. 実デバイスでの動作確認
iOSアプリにビルドしてから、iPhone / iPadで動作確認します。ビルド方法は、「Unity MARS 1.0 入門 (1)」と同様です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?