【渋澤健✕朝倉祐介】イノベーターのための「論語と算盤」

こんにちは!NewsPicksアカデミア アンバサダーのYamaguchiです。
11月15日(水) に六本木のアカデミーヒルズで行われたNewsPicksアカデミア講義の模様をレポートします。

会場は、六本木ヒルズの49階。東京の夜景を一望できる落ち着いたラウンジに約80名のアカデミア受講者が集まり、日本の資本主義の父ともいわれる渋沢栄一のその人柄や、著書である「論語と算盤」について、登壇者の渋澤さんと朝倉さんの体験談を交え、知的刺激あふれるトークが繰り広げられました。

お恥ずかしながら私、講義タイトル「論語と“算盤”(そろばん)」については見事に「さんばん」と読むものと思い込みながら参加した程の無教養人間ですので、詳しい内容についてはここで語るよりも、渋沢栄一著「論語と算盤」、そして登壇者の朝倉さんの著書「論語と算盤と私―これからの経営と悔いを残さない個人の生き方について」を読んでいただくのが一番かと思っています。

とはいえ、講義の中で一番印象に残った点は、「リーダーとしての渋沢栄一とは?」との問いに対するお二人のお答えでした。

朝倉さん→パンク。武士の出自でありながら、エコシステムを発展させるためにできることをとことんやった人。なんせ、33歳で銀行を設立した!

渋澤さん→ロック。アンチ・エスタブリッシュメント。もともと官僚の出世コースを歩んでいたのに、民間から国力を上げていくことにこだわった。人が好きで、いろんな人に会い、情報を得る中で、人をモチベートした人。

幕末の日本に生まれた渋澤栄一は、第一国立銀行や東京証券取引所を設立し、関わった起業・経営の数は600ともいわれます。

渋澤栄一のパンクロックぶりがすごすぎて、自分がまねられる要素は一つも見当たりません・・・

この他にも様々なことが語られた講義の中で、自分なりに取り入れたいなと思ったことは、「論語と算盤」のバランスのとり方についてです。

論語とは、会社のビジョン、なぜその事業を行う必要があるのかということ

算盤とは、いかに収支を合わせるかということ

この二つは、どちらがより重要ということはなく、時期によって一方が大事な時はそちらに注力し、逆に振れるときはそちらを重視するというように、バランスを取ることが重要ということでした。

私は本業では、算盤寄りの頭の使い方をすることが多いのですが、時に論語と算盤を使い分けられるようになりたいと思った次第でした。

最後に、朝倉さん曰く、アントレプレナーとは..

誰からも頼まれもしないのに、
自分がしなければならないことを、
率先してやる人。

自分の身の丈でできる範囲は小さなものですが、日々、気持ちだけでもアントレプレナーの気概で過ごしたいと思った次第でした。

今回、講義の事前に、朝倉さんの著書を拝読したのですが、ミクシィを経営されていた頃に正解がわからないながらも、古典にあたりながら、深い思考を繰り返してこられた軌跡など、読み応え満載の一冊でした。

本を読んでから講義でご本人にお話を聞けるという、アカデミア講義ならではの贅沢な読書体験ができ、大満足の一日になりました。
ありがとうございました。


NewsPicksアカデミア アンバサダー
https://newspicks.com/user/1583791

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