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NewsPicksアカデミア 春学期ゼミ卒業パーティー (7/13)

NewsPicks Roppongiにて行われた、春学期ゼミ合同卒業パ―ティー。

3ヶ月間に渡るゼミの学びの集大成を祝い、終わりを惜しむ総勢約100名が集いました。

その熱気は、これからの学びの主軸がゼミのような半クローズドのコミュニティーにあることを示唆するかのようでした。

そんなパーティーの模様をお伝えします。

パーティーは、NewsPicksアカデミア プロジェクトマネジャーの野村さんによる乾杯のあいさつとともにスタートしました。

プロフェッサーを囲む輪がいくつも自然と出来上がった会場は、よくあるアウェイ感が漂うパーティーとは違い、「ホームはここ」と感じられる居場所がそれぞれにありました。

3ヶ月の学びを共にしたゼミの面々は、職種や年齢を超え、仲間となりました。

プロフェッサーのスピーチ

会場の華やぎが一段と増したのは、プロフェッサー陣からのお祝いの言葉でした。前田裕二さんがスピーチの先陣を切ります。

SHOWROOM代表 前田裕二さん

ゼミテーマ:「人生を変える抽象思考」

ゼミ生への想いが溢れ、なんとかメッセージを3点にまとめたという前田さん。
一点目は、ゼミ生へGive しようと思ったら逆に Give されてしまったこと。
二点目は、熱量の奪い合いをする組織がよくあるけれど、前田ゼミでは熱量が純増する場所を作れたこと。
三つ目は、ゼミがきかっけで会社を辞めた人、起業した人がたくさんいて、そんなゼミ生と人生がクロスしたことを大事にしつつ、40人の人生の勝算を前田さんが背負っていきたいということでした。

ゼミ生40人の人生を背負うという前田さんは、ここでも圧倒的な存在感を放っていました。

産業医 大室正志さん

ゼミテーマ:「ヘルシーな組織の作り方」

続いては、メンタルヘルスに関するゼミを持たれた産業医の大室先生のスピーチです。

野球のピッチャーが肘を壊す原因は、練習のし過ぎや投球フォーム、あるいは体質など原因は様々ですが、それと同じように、メンタル不調の原因も人それぞれ。過重労働が理由のこともあれば、体質もある。コミュニケーションの手法に問題があることもありますが、そこに介入すると「パワハラ」と言われてしまいかねない昨今、どのように組織を健康に保つかがゼミのテーマだったとお話しされました。

江戸時代の人が1年で得る情報量を、1日で取得できる現代、いかにメンタルヘルスを維持するのか。多様なゼミメンバーと向き合う中で、大室先生ご自身もたくさんの学びがあったと総括されました。

NewsPicksインフォグラフィック・エディター 櫻田潤さん

ゼミテーマ:「ビジュアル思考とプレゼン術」

続いては、「プレゼンとは何か?」そんな問いかけからスタートした櫻田さんのスピーチです。

プレゼンとはコミュニケーション。ついプレゼン者側に負担が大きいように思えることが多いですが、実は、聞いて・理解して・反応しなければならない受信者側に負担が大きいのがプレゼンです。
そんな負担を減らすために、ビジュアライズの手法を叩き込まれた櫻田ゼミの皆さんは、この3か月で情報発信力を格段にパワーアップされました。

情報爆発と情報格差が進む今、より良い情報発信が社会を動かす原動力になるとの信念のもと、ゼミ生にはどんどん情報発信していってほしいとの期待をこめて、櫻田さんのお祝いの言葉となりました。

弁護士 水野祐さん

ゼミテーマ:「ルールメイキング思考」

1日フットサルをやり、短パン・スニーカーのカジュアルないでたちで登場した水野先生。ゼミでは戦略法務の事例を扱いました。

ビジネスを進める上で、法律や規制、契約は何か邪魔なものだと思いがちですが、それを物事を進めるための滑走路や潤滑油として捉えることで、事業を見る視点が変わると水野先生は話します。

ゼミ生の3分の1が弁護士、3分の1が法務、それ以外がマーケティング・その他の構成だったという水野ゼミの参加者は、「既に事業を進めていく中で法規制面の課題を感じ、悪戦苦闘している問題意識の高い人達」と紹介されました。そんな面々とぜひ横のつながりを作り、今後の事業展開に役立ててほしいとお話しされ、スピーチの締めくくりとなりました。

作家 猪瀬直樹さん

ゼミテーマ:「教養としての日本近代史」

続いては、先日婚約したばかり。体内年齢は50歳とお若い猪瀬さんの登場です。

自然を開拓していったヨーロッパとは異なる独自の発展を遂げた日本の近代とは、何だったのか。

ヨーロッパの近代は、ヴェルサイユ宮殿を見るとわかりますが、建物も庭園もシンメトリー、左右均衡です。近代とは人工が自然を支配下に置くことなのです。
しかし日本の近代は、ヨーロッパの近代を取り入れながら、皇居という無の空間、自然を野放図に放置しながら、その周囲を高層ビル群が取り囲んでいます。
こうした日本独特の風景をあらためて認識することから、近代を超克するヒントを見つけられるかもしれない、と猪瀬さんは話します。

降る雪や 明治は遠く なりにけり

中村草田男がこの句を詠んだのが昭和6年。大正時代を超えたところでようやく明治が総括されたことを考えると、平成が終わろうとしている今、昭和、そして近代日本を考える時だとお話しされます。

NewsPicksアカデミアにはプレゼン手法や思考法のゼミもありますが、猪瀬ゼミのような中身を同時に持つことが大切。ゼミ同士シャッフルするとよいカオスができるのではないかと提案され、猪瀬さんのスピーチを終えられました。

NewsPicks CCO 佐々木紀彦さん

ゼミテーマ:「メディア2.0・メディア人2.0」

最後のスピーチはこちら。プロフェッサーの佐々木さんが出張中だったため、NewYorkからお手紙が届きました。

佐々木さんご自身、ゼミで多くのことを学ばれたとともに、予想以上にメディア関係者以外の方がメディアに興味を持っていることを実感し、アップデートが求められていることを肌で感じたそうです。

佐々木さんは、常々メディア人は、他業界から学び人間力を高めて行かなければならないと考えているそうですが、ゼミの方々も、これをきかっけとして自身をアップデートし、ゆくゆくは一緒に仕事をしていきたいとの願いとともに、お祝いの言葉とされていました。

ゼミ対抗プレゼン

そしていよいよ今回のメインイベント。ゼミ対抗プレゼン大会です。

このプレゼン大会のために各ゼミの結束は、一段と高まりました。

櫻田ゼミでは、プロフェッサーから事前特訓を受け当日に挑みました。

水野ゼミは、当日のパーティー開始前、最終打ち合わせに集まりました。

その集大成がここに。

ルールは、プレゼンを見て参加したいと思ったゼミに参加者が投票し、最も多くの票を獲得したゼミが優勝というもの。
優勝チームには豪華賞品が贈られます。

まずは前田ゼミのプレゼンからスタート。

■■■■■ 前田ゼミ ■■■■■

演出家の三浦さんとテレビ局にお勤めの辻さんが披露する前田ゼミの内容は、熱量の高さが人の心を動かすということ。

そのお二人が、ご自身の人生の勝算をアツく語りました。

この日のために作られた前田ゼミお揃いのTシャツは、ゼミの結びつきの強さを感じさせるものでした。

■■■■■ 大室ゼミ ■■■■■

続いて大室ゼミからのプレゼンは、外資系製薬企業にお勤めの石田さんによる現代のビジネスパーソンが陥りやすいメンタル不調の原因と対策についての発表でした。猿の動画(以下リンク参照)を交えた相対的剥奪の解説はとても印象深く、会場からも大きな反響がありました。

当日参加が叶わなかったメンバーからは、ビデオメッセージが。

少人数だからこその、一体感が感じられたプレゼンになりました。

■■■■■ 櫻田ゼミ ■■■■■

続いて櫻田ゼミからは、自動車メーカーで自動運転の開発をしている寺畑さんの発表です。プレゼンの要素をわかりやすいチャートを用い、参加者の皆さんのプレゼンをアップデートするための手法をお話しされます。

発信力を高めることでコミュニケーションの質を高めることができる。実践的で役に立つ内容を学ばれたことがよく伝わる内容でした。

■■■■■ 水野ゼミ ■■■■■

そして水野ゼミのプレゼンは、広告代理店でビジネスプロデューサーを務める中村さん。

イノベーションが世の中で享受されるためには、法律を味方にし、グレーゾーンをうまく白に近づけていく戦略が必要と話します。

そのためにも仲間を募り、他のゼミからの協力を求める内容でした。

最前列ではゼミ生がプレゼンを見守ります。

■■■■■ 猪瀬ゼミ ■■■■■

続いてのプレゼンは、グロービスでプロフェッサーを務める金子さん。

詳しい内容は、こちらのnoteをぜひご覧ください。

ゼミ生も熱心に見守りました。

■■■■■ 佐々木ゼミ ■■■■■

最後のプレゼンは、佐々木ゼミ。

スタイリッシュに編集されたビデオでは、佐々木ゼミの多様な参加者の声が紹介されました。

NewYorkにいるはずのあの方も、駆け付けています!

* * *

全てのプレゼンが終了し、いよいよ投票タイム。

各々、プレゼンを見て、最も入ってみたいと思ったゼミに投票しました。

野村さんが票を読み上げ、最所さんが集計するドキドキの瞬間。

結果は・・・

最も多くの票を獲得した猪瀬ゼミが見事優勝となりました。

喜ぶ猪瀬さん。

優勝チームには豪華賞品として、8月から全3回で開催予定の講座の参加権が贈られました。

最後に、Nのサインで全員で記念撮影。

そして修了証書の授与式。

修了証書を手に、ホクホクの余韻とともにパーティーは終了となりました。

おわりに・・・

ツイッターにもゼミパーティーについて、たくさんの投稿が寄せられました。
どれも充実感を感じさせるものばかり。

ゼミは、学んだ内容もさることながら、同じ興味を持つ人との関係性という、得がたいものを手にできたことが最大の収穫でした。

アカデミアの価値の軸がぐぐっとゼミに移っていく感覚が得られた春ゼミ。今後、ここで得られた知識や関係性を深め、人生の彩りを増していけたらこれほど素敵なことはないと思います。

最後に、今回のパーティーの企画者のNewsPicks最所さんからのメッセージをお届けし、このレポートを終えたいと思います。

企画者より

はじめは予定していなかった卒業パーティーでしたが、想像の数百倍の熱気を目の当たりにしてやってよかったと改めて感じました。ゼミ内の結束が強まったのはもちろん、ゼミ同士の交流も生まれ、本当にこのゼミをきっかけにして人生が変わっていく人もいるのかもしれないというワクワクを感じずにはいられません。
当日は準備不足でバタバタしてしまいご迷惑もおかけしましたが、プレゼンへの熱意など私たちが圧倒されることばかりでした。
この経験を単発で終わらせず、「わかった」から「やってみる」、そして「続ける」へとみなさんの学びとアップデートに寄与する場へとアカデミアも進化を遂げていこうと改めて感じた一夜でした。
また同窓会なども企画します!最所あさみ 

(おわり)


写真:大津賀 新也

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