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山形・置賜が育んだ「地域の底力」が詰まっている!/星野新治さん編


みなさんこんにちは!NIPPONIA白鷹 旧奥山邸プロジェクトです。

今回は「#NIPPONIA 白鷹のホントノトコロ」と題し、プロジェクトメンバーそれぞれの視点で、NIPPONIA 白鷹の魅力と意気込みを語っていただきました!

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トップバッターは、みんなを笑顔にしながらプロジェクトを支えてくれる星野さんです!では早速、、、

ー星野さん、自己紹介をお願いします!

本連載のトップバッターの指名を受けた星野新治と申します。普段は兵庫県丹波篠山市の株式会社NOTEというところで、「NIPPONIA」という古民家などの歴史・文化資源を活用したまちづくりの事業を全国各地で取り組んでいます。今回のNIPPONIA 白鷹プロジェクトでは、古民家を活用したプロジェクトの専門家の立場として、施設コンセプトの立案や開発ノウハウの提供など、全体の監修的な役割をしています。あわせて、今回のプロジェクトを推進する株式会社ukitamの役員も務めています。​

各地域で実践されてきた「NIPPONIA」について詳しく教えてください!

NIPPONIAとは「なつかしくて、あたしい、日本の暮らしをつくる」を合言葉にした持続可能な街づくりの取り組みです。

人口減少や高齢化によって地方が衰退し、人口流出や空き家の増加などにより失われつつある日本の価値ある古民家や地域の暮らし・風習などの歴史的資源を次世代に残していくため、 その地域の歴史文化を尊重しながら古民家などの歴史文化資産を最大限に活用し、 街全体を分散型で面的に一体的に改修・開発します。そうすることで、 地方の新しい生業や暮らしを創出する、持続可能なまちづくりの取り組みに育っていくと考えます。

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例えば、NOTEの本拠地である兵庫県丹波篠山の城下町地区は、人口が減少し空き家が増え続ける城下町地区の空き家群を、一つの建物だけでなく複数を面的に、宿泊施設、レストラン、店舗、オフィスなどとして、「町全体がホテル」と見立てて改修しました。それにより、壊されるはずだった古民家の保存や地域の生業づくりに繋げて、持続可能な地域の形成を目指しています。

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言葉で説明するのが少し難しいですね。活動を紹介するWebサイトがありますので、そちらで詳しくはご覧いただければと思います!

*NIPPONIA WEB SITE:https://team.nipponia.or.jp/

NIPPONIAの活動は全国に広がっており、現在(2020年11月)では23地域に広がっています。今回の白鷹は山形県内では初の試みです。

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山形県白鷹町でもNIPPINIA事業ができる!そう思った理由はなんでしょう?

そうですね、、、。一言で言えば「人」だと思います!

最初にお話いただいたのは、今回プロジェクトマネージャーをされている梅津さん(ukitam役員)からでした。梅津さんは、白鷹の隣町である長井市の出身で、この疲弊する地域をどうにかしたいという思いをとにかく強くお伝えいただきました。その熱意を感じて、まずは現地を・・・と思い山形に視察に行きました。

今回の対象物件である古民家の旧奥山邸や白鷹の地域を見せていただき、とても立派で、ストーリーもあり、素敵な建物や地域だなと思いました。ただこの場所でどうやったら事業として成立させられるだろうか、プロジェクトに参画してほしい!というご相談をこのままお受けするべきだろうか、と正直悩みました。

その後、建物の所有者であり、400年以上続く老舗着物屋でありながら地域の発展を強く思うとみひろの冨田社長、泰弘さん、山形県蔵王を中心に温泉旅館グループを営みながら新たな宿泊の形を思う高見屋の岡崎さん、控えめだけど芯の強いデザインをされる若手建築家の井上さん、地域の良いものを見つけ出し残しながら昇華させるデザイナーの須藤さん、明晰でしっかりだけど優しくプロジェクトの背中を押してくれる広報の和田さんなど、才能豊かで山形の未来を想う、多彩なチームメンバーを梅津さんから紹介いただく中で、このメンバーであればNIPPONIAができるなと確信して今に至ります。

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今では、これらのメンバーに加えて、地域で応援してくれる皆さんや移住してくれてこのプロジェクトに関わってくれる運営メンバーが集まり、更に多くに皆さんが一緒に取り組んでいます。

ボランティアとして何度も参加してくれた豊嶋さんも、今では地域とつながる体験プログラムづくりを担当してくれています。

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NIPPONIAとは古民家高級ホテルではなく「地域づくりの活動」です。こういった多彩なメンバーが揃い、同じ目標に向かって進めるという状況は非常に素晴らしいと感銘を受けました。

ー星野さんが参画されてからまもなく2年になりますね。振り返ってみて、やっぱりこのプロジェクトいいな〜!と思うところありますか?

こちらも、やはり「人」ですね(笑)。
いわゆる役者が揃っているということです。私も全国各地で地域活性化の事業をしていますが、ここまで役者が揃うことはほとんどないですね。

思いのある若者がいるけど所有者さんや重鎮さんが揃わなかったり、所有者さんはどうにかたいと思っていても責任を持って面白がって取り組む若い人がいなかったりで。

このプロジェクトは、プロジェクトメンバーの皆さんが比較的若く、その割に皆が地域に対する強い思いを持ち、それぞれのプロフェッショナル(得意分野)を持ち寄りながら、難しい課題であるが同じ方向を向いて楽しみながら真剣に取り組むという状況が生まれています。それを地域の皆さんなど、協力者の皆さんがしっかりと見守っている。
これはやはり、山形・置賜が育んだ「地域の底力」なんだと思います。

地域の才能ある若者が活躍し、地域や年配者がそれを見守り応援する。そんな素敵な状況が生まれていて、このプロジェクトいいなー、、、!と思っています。

最後にメッセージをどうぞ!

全国各地でNIPPONIAの活動を進めていますが、NIPPONIA白鷹はきっと地域の歴史風土や建物だけでなく、作り上げた人々の思いを感じることのできる、新しい形のNIPPONIAになると思います。完成の際は、ぜひそれを体験しに遊びに来てください。お待ちしています!

星野 新治(ほしの しんじ)
株式会社ukitam取締役 / 株式会社NOTE 取締役副社長

新潟県出身。地元で地域計画・公園設計などに携わった後、東京のブランディング会社で商業施設開発等を担当。2015年に篠山に移住し、一般社団法人ノオトに理事として参画し、2016年にはNOTEの地域開発を担う会社として株式会社NOTEの設立に携わる。現在では「篠山城下町ホテルNIPPONIA」など、全国各地で古民家等の地域資源を活かした活性化プロジェクトを推進。

(editor. 広報/企画担当 和田有紗)

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