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仕掛け人が語る、白鷹PJの魅力!/梅津建太さん編

みなさんこんにちは!NIPPONIA白鷹 旧奥山邸プロジェクトです。 今回は「#NIPPONIA 白鷹のホントノトコロ」と題し、プロジェクトメンバーそれぞれの視点で、NIPPONIA 白鷹の魅力と意気込みを語っていただきました!

本日は、プロジェクトの仕掛け人「梅津さん」です!

ー早速ですが、自己紹介をお願いします!

山形県長井市出身の梅津建太です。東京で12年ほど金融関連の仕事をしていまして、約2年前に地元山形に帰ってきました。

山形に帰ってきてやっていることは、新しいプロジェクトの創出と、それに伴う山形への投資の促進です。

元々東京にいたときは、政府系投資ファンドにて、地域活性化投資と言って、観光の視点から地域を活性化させるため、例えばまちづくり会社などが宿泊施設を作るプロジェクトに資金を出したり、その会社に対する経営支援などをしていました。

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今回のプロジェクトでは、これまでの経験を活かして、全体のスキーム構築や事業計画の策定、資金調達などの役割をになっています。


ー全国の案件を担当してきた梅津さんが思う今回のプロジェクトの意義はなんでしょう?

投資ファンドにいる頃、私は常々こんな思いを抱きながら仕事をしていました。

「どうして投資が進む地域は西日本に多くて、東北や山形へは投資資金が入っていかないのだろう?」

実際、私が手掛けた案件も西日本の案件ばかりでした。

投資資金が入っていかないということは、その地域に新しいものができない、行きつくところ経済が回らない、ということになります。

また、新しい魅力的なものができないと、特に若い人たちは新しいものを求めて都会に出て行ってしまいますよね。つまり雇用も生まれないし、若い世代の人口流出が止まらない。。。投資資金が入らないということは、そういう悪循環の構造が生まれてしまう、ということなんです。

今回のプロジェクトは、少し特殊な金融スキームも使いつつ、山形に新しいものを生み出そう!という取り組みなんです。その意味で、このプロジェクトが山形県の経済に与える意義というのはとても大きなものなんじゃないかと思うんです。


ー白鷹旧奥山邸とはどのように出会ったのですか?

旧奥山邸を譲り受けた「とみひろ」の冨田浩志社長と、東北芸術工科大学の方のご紹介で出会ったのがはじまりです。

これまで地域の活性化投資で古民家への投資案件を手掛けたこともあり、私がその方との会話の中で「古民家、古民家」と連呼していたので、「おもしろい古民家を白鷹町にもっている社長さんがいるよ」と、紹介してくださったんです(笑)

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それで冨田社長とお会いして、古民家を見せていただき、とある本を社長から渡されたんです。それは「町医者のみた上杉鷹山」という本で、この屋敷と上杉鷹山との繋がりが書かれた物語でした。

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その本を読んでみると「この屋敷をなんとかしなければ!」という気持ちが湧き上がってきました。というのも、私の祖先も上杉家に仕えた家系だったこともあり、何か不思議な“ご縁”を感じたのです。「大変感銘を受けました!」と社長にご連絡しました。そしたら当の社長は、その本をまだ読んでいなかった、、、というオチだったんですけどね(笑)


ーなぜ古民家を宿泊施設にリノベーションしよう!というアイデアが生まれたのでしょう?

「この屋敷を何とかしたい!」と思ったのですが、中途半端なことをしても絶対失敗するだろうと思い・・・。地域づくりの拠点としてしっかりとしたコンセプトをつくり、しっかりとお金をかけてつくりあげる必要がある。そうすれば、何とかなるのではと思いました。

総⾯積が約8,000㎡ という広大な敷地に、建物が5棟。お金をかけて改修するのであれば、投資回収の視点から考えても「宿泊施設しかない!」と思いました。

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古民家を維持・管理していく中でやってはいけないのは、数百円の入館料を取って文化財として保護していくこと。これではいつまでたっても税金等に頼らざるを得なくなり、持続的ではありません。

持続的で自立したカタチを目指すためには、地域のまちづくりの拠点として活用しながら維持・管理をしていかないといけないと思い、その方面でノウハウのあるNOTEの星野さんにプロジェクトへの参画をお願いしました。

NIPPONIA旧奥山邸は「単なる宿泊施設ではなく、地域活性化のための拠点づくりとしての宿泊施設」にすることを目指しているんです。


梅津さんが、このプロジェクトいいな〜!と思うところありますか?

このプロジェクトのいいところは、前回星野さんが言っていたことと同じになってしまいますが「人」と「ご縁」ですね。

自分の領域に対してプロ意識を持って各々のミッションを完遂できる人たち(しかも若い)が、こんなに山形にいるなんて凄いことだと感じました。

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みんな凄いんですが、何が凄いかというと、いろんな問題が起きたときに対応できる柔軟性があるところなんですよね。いくらスキルが高くても融通の利かない人がいるとプロジェクトはうまくいきません。どうやったら成立させられるかを考え、行動できる人が集まった気がします。集まった、というか、そういった人たちが、冨田社長が持っている不思議な力によって呼び寄せられたような感じがするんですね(笑)。

冨田社長とお会いして既に2年以上が経っており、これまで大変なこともありましたが、社長の発する不思議な力によって、プロジェクト全体が“いい流れ”にのっている感じがするんですよね。まだ、10数年しか仕事をしていない自分ですが、このような流れを感じたのは初めてです。


ー最後にメッセージをどうぞ!

地元山形に帰ってきて、山形にいながらにして山形のためになる仕事ができる。そして、このような仲間たちに恵まれた。ホント「最高」の一言ですね!(笑)

4月のオープンを目掛け鋭意準備を進めていますが、オープン後も地域の方を巻き込みながら様々なことを仕掛けていきたいと思っています。まだまだこれからのプロジェクトです!

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お片付けワークショップにもたくさんの方が参加してくださいましたが、今後も様々な場面で、もっとたくさん方の協力が必要になります。もしこのプロジェクトを少しでも面白いと感じてくれる人たちがいたら、どんどん関わってきて欲しいです。一緒に山形を盛り上げていきましょう!


梅津 建太(うめつ けんた)
株式会社ukitam取締役/NECキャピタルソリューション所属

山形県長井市出身。大学卒業後、東京で投資銀行業務や政府系投資ファンドでの再生・地域活性化投資業務などを手掛ける。2018年に山形県長井市にUターンし、長野県白馬村のまちづくり案件に参画するなど全国の投資案件にも山形に居ながら携わりつつ、山形県内の新規投資案件の開拓やプロジェクトの実行を行っている。

(editor. 広報/企画担当 和田有紗)

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