見出し画像

暴落は千載一遇のチャンス!投資戦略をアップデートする。

私は株式63%、債券(現金を含む)37%の比率で金融資産を保有している。

直近1年は株式市場が好調だったこともあり、その間、米国債券を少しずつ拾い集めてきた。

債券に投資する理由は、暴落への備えだ。

私が投資している米国債は、世界最大の経済大国であるアメリカ政府が発行する債券であり、信用力や流動性が高く、安全資産として投資先に適していると言えよう。

為替リスクが伴うとはいえ、長期国債は利回りが高く、日本円で保有するよりも、運用効率が高いと判断し、景気後退への備え(ヘッジ)として、債券投資を投資戦略に組み入れてきた。

債券投資に関しては、「資産の安全運用」と「暴落への備え」が投資目的である。だから、倒産リスクを伴う社債やハイイールド債(ジャンク債)、デフォルトリスクを伴う新興国債券への投資はやっていない。

これらの債券は、確かに利回りが高く、情勢によっては米国債券よりもリターンが高まることも考えられるが、株式投資で十分にリスクを負っているため、債券でもリスクを背負う必要は無いというのが私の結論だ。


8月2日の雇用統計では、失業率が4.3%(予想4.1%)と米国の失業率が右肩上がりに推移している。来月以降の失業率が4.5%を超えてくると、いよいよ景気後退(リセッション)に突入することになる。

相場は既に米国のリセッションを織り込み始めており、世界中の機関投資家が株式から債券に資金を移動させている。

現に米国債10年利回りは、4%を割り込み、この5日間で10%近く下落した。

このまま9月に利下げが行われれば、株価下落・債券上昇の流れが加速するというのが私のシナリオであるが、仮にシナリオ通りに進んだ場合、今後の投資戦略をアップデートする必要があるので、記事にする。


まず、繰り返しとなるが、私にとって債券投資は暴落への備えである。

私は20代にリーマンショックを経験しており、当時保有していた日本株を数百万損切りし、投資の世界から一度身を引いた。その後、30代半ばに「ドルコスト平均法(積立投資)」と「インデックス投資」という簡潔明瞭な投資手法に出会い、投資の世界に舞い戻ってきた。

投資の勉強をすればするほど、「リーマンショックの時に、狼狽売りした日本株を今でも保有していたらどうなっていたのか」と嘆くことがある。億り人の多くが、暴落時にも投資を継続し、暴落を乗り越えていることは読者の皆さんもご存知のことだろう。

だから、私は暴落は資産を倍増させる千載一遇のチャンスだと考えている。

株価暴落が起きて、個人投資家が狼狽売りで冷静な投資判断を失っている時に、いかに多くの資金を投じることが出来るか、この逆張り思考こそが投資戦略において大事であるというのが持論だ。

しかし、私はテクニカル分析はやらないし、株価がどこまで下がれば暴落と判断できるかは分からない。

暴落の基準は曖昧であるため、過去の〇〇ショック時における下落率で私は判断する。

2000年 コロナショック
日経平均・ダウ平均・S&P500 約30%下落
2008年 リーマンショック
ダウ平均 約43%下落
1990年代後半 ITバブル崩壊
NASDAQ100 約80%下落
1973年 オイルショック 
S&P500 約50% ダウ平均 約46% NASDAQ100 約58%

一般的に直近高値から20%下落すると、弱気相場入りと解釈されるが、過去の歴史を振り返ると、暴落は30%以上が一つの目安になってくるだろう。

主要株価指数の直近最高値
日経平均株価 42,426円
S&P500 5,615ドル
NASDAQ100 20,391ドル

20%下落(買い検討)
日経平均株価 33,940円
S&P500 4,492ドル
NASDAQ100 16,312ドル

30%下落(買い)
日経平均株価 29,698円
S&P500 3,930ドル
NASDAQ100 14,273ドル

私のような凡人投資家は、チャートを眺めて、買いのポイントを見極めることなどまず無理である。それであれば、株価〇〇まで下落したら購入に踏み切るといったルールを決めて、感情を抜きに機械的に売買した方が良い。

上に挙げた3指数の中で、私が買いを検討している指数はNASDAQ100だ。

【最終確定】新NISAはシンプルに!投資先を3本に絞り込む。|np2030@資産運用 (note.com)

成長投資枠は、NASDAQ100で埋める。

NASDAQ100の年初の株価は16,305ドル(1月2日)であった。

20%の下落でようやく年初の株価水準まで戻ってくることになるが、私は15,000ドルを割った時点で買っていこうと思う。

NASDAQ100が15,000ドルまで下落すれば、直近高値から見ても27%の下落となる。

15,000ドルというのは、端数が無く、覚えやすい数字だし、割ったら買い増しというシンプルで分かりやすい。

9月に割り込めば、9~12月の4か月に分けて60万ずつ買い増して、2024年の成長投資枠を満額埋める。

10月に割り込めば、10~12月の3か月に分けて、80万ずつ買い増して、満額埋める。

この場合、保有している債券が含み損を抱えているか否かは関係ない。

投資戦略のポイントは、あくまでもNASDAQ100指数の株価だ。

15000ドルを割れば、淡々と買い増していく。

これだけだ。

ただし、割ったからといって240万を一括でスポット買いすることはしない。

私のような凡人投資家には、暴落がいつまで続くか分からないから、数回(又は数か月)に分けて購入していく方がリスク分散になる。

暴落は資産を倍増させるチャンスだ。

資産形成において味方にしない手は無い。

株価が下落する中で、愚かな投資家が泣く泣く狼狽売りするのを尻目に、私はNASDAQ100が15,000ドルを割り込むのを待ち、虎視眈々とチャンスを窺う。

暴落はまだ先にある。

今は景気後退に突入するか否かの段階だ。

NASDAQ100指数を買いたい衝動を我慢し、全世界株式インデックスファンドを愚直にドルコスト平均法で積み立てることにする。

投資とは孤独なものだ。

インフルエンサーのメンバーシップやコミュニティに入って、投資仲間を作って慰め合い、ワイワイやるものではない。

己のメンタルを冷静に保つためにも、リスク許容度の範囲内で決めた投資戦略を忠実に守り、実践していくことが一番大事なことである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?