イーロン・マスクがTwitterを440億ドルで買収するもトランプはTruth Socialにとどまると
インサイドパーパー
2022年4月25日
イーロン・マスクがツイッターを440億ドルで買収
世界一の富豪であるイーロン・マスクは、月曜日にTwitterを440億ドルで買収する契約を結び、敵対的買収の脅威にさらされながらも、地球上で最も影響力のあるソーシャルメディアプラットフォームの1つを自らの手で支配することに成功したのです。
Twitterは、ドナルド・トランプ前米国大統領を追放するまでは、その代弁者として有名だった。自称「言論の自由絶対主義者」のマスクは、このプラットフォームの行き過ぎたコンテンツモデレーションと見られるものを改革したいと述べている。
「言論の自由は民主主義が機能するための基盤であり、Twitterは人類の未来にとって不可欠な事柄が議論されるデジタルな街の広場です」と、Twitterが発表した声明の中でマスクは述べています。
"また、新しい機能で製品を強化し、アルゴリズムをオープンソースにして信頼を高め、スパムボットを倒し、すべての人間を認証することで、Twitterをこれまで以上に良くしていきたい。"
しかし擁護団体は、マスクが同プラットフォームで許可するかもしれないコンテンツの種類を警戒しており、市民権団体NAACPの会長デリック・ジョンソンは、「Twitterがヘイトスピーチ、誤報、偽情報のシャーレになることを許可しないでください」とツイートしている。我々の民主主義を守ることが最も重要だ"。
ホワイトハウスでは、ジェン・プサキ報道官が「誰がTwitterを所有し、運営しているかにかかわらず」、ジョー・バイデン大統領（自身もTwitterユーザー）は「大規模なソーシャルメディア・プラットフォームの力を懸念している」と述べた。
ツイッターの株価は、ニューヨークの取引で5.6％高で取引を終えた。
壁に背を向ける
マスク氏は4月初めにツイッターの株式を9％取得し、その後、言論の自由を守るという使命を理由に、会社全体の買収を申し出た。
同社の取締役会は当初、彼の申し出を検討中としながらも、後に彼をはねつけ、マスク氏が支配的地位を得ることを難しくする「ポイズン・ピル」計画を採択した。
しかし先週、テスラ社の電気自動車やその他の事業の人気から莫大な富を得ているマスク氏は、負債、信用貸し、個人資産からなる465億ドルの資金調達を手配したと発表した。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブズ氏は、この日のうちに、取締役会は他の買い手を見つけることができないので、彼の提案を受け入れる可能性が高いと予測した。
「これは基本的に（彼らの）背中を壁に押し付け、彼らは交渉のテーブルに着かなければならなかった」と、彼はCNBCのインタビューで語った。
Twitterによると、上場企業は今後、1株あたり54.20ドルの買収価格を交渉したMusk氏が所有する非公開企業になるという。
「Twitterには、全世界に影響を与える目的と関連性があります。我々のチームを深く誇りに思うとともに、かつてないほど重要な仕事に刺激を受けている "と、同社のCEOであるParag Agrawalはツイートで述べている。
トランプは復帰を軽視している
マスク氏の取り組みは、文化や政治において重要な位置を占めているにもかかわらず、収益性の高い成長を達成するのに苦労しているTwitterの商業的可能性への期待を高めています。
昨年末にTwitterのCEOに就任したアグラワル氏の下で、同社は定期購入商品などの新たなマネタイズ機能を進展させてきたと、Truist証券はメモで述べており、「短期的には、現段階でのムスク氏の関与は、こうした取り組みを混乱させる危険性がある」と付け加えている。"
特に進歩的なグループは、2020年の大統領選の結果を覆そうとする支持者による昨年の米国議会議事堂への襲撃事件後、Twitterから追放されたトランプ氏によるプラットフォームへの復帰をマスク氏が許可するかもしれないと懸念していました。
「イーロン・マスクへのTwitterの売却は、偽情報とそれを売り込む人々にとっての勝利となるでしょう。Musk氏は、毒性や嫌がらせの波を放ち、質の高いエンゲージメントを高め、ユーザーにとってより安全なプラットフォームを作ろうとするTwitterの努力を台無しにする可能性があります」とMedia Matters for Americaの社長、Angelo Carusone氏は声明の中で述べています。
Fox Newsとのインタビューで、トランプ氏は「私はTwitterをやらない」と述べ、代わりに自身のメディアネットワーク「Truth Social」に留まることを好んだ。
"イーロンはTwitterを改良してくれるだろうし、いい人だから買ってほしいけど、私はTruthに残るつもりだよ"。
原文