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日記/私にとっての吹奏楽

私は今では前の高専の吹奏楽部OGとして偉そうな顔をしているが、吹奏楽を始めたのは高専に入ってからです。

高専1年生の始めに吹奏楽部に入り、新しい出会いや新しいことに揉まれつつ、新たな居場所として吹奏楽部を非常に楽しんでました。ただ、1年生のときはその部の現状をあまり知らず、良いところしか見ずにかなり呑気に過ごしていました。

1年経ち、仲の良かった同級生と頼れる先輩が減り、部活の仕事が任せられるようになってから、理想しか見ていなかった私に部の現状や自身への劣等感などが牙を剥き始めました。


1年生の終わり、ある先生に言われた「なぜ音楽を続けていますか?」という問いを私はずっと忘れられていませんし、具体的な答えも出ていませんでした。でも今日のコンクールを聴いて、1年生の頃がフラッシュバックして、ふと「私は『いいところだけ見えたあの頃』をずっと求めていて、だから音楽をやめられないのかもしれない」と感じました。もう16歳の自分はいない上に、高専も卒業してしまった自分に「あの頃」が返ってくることはないのに…

もちろん、これだけでは多分今まで音楽を続けることは出来なかったし、純粋に演奏する楽しみ、人と一緒に演奏する楽しみがあるから音楽をつづけている、というのもあると思います。

ですが、もう戻らない「あの頃」への渇望が未だに拭いきれないのも事実です。この気持ちがモチベーションのひとつであることが、音楽を続けら上で良いことなのか悪いことなのか、まだ私は冷静に判断できません。

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