SNSとの関わりかた

ツイッターに飽きた。去年ぐらいから酷い状態だったが、コロナで戦場と化してしまった。完全にネガティブな気が渦巻いている。でもインスタはちゃんとやってなかったからフォロワーが少なく宣伝に使うにはちょっと大変だ。うーむ、しかしそもそもSNSなんてやる必要があるんだろうか。

作曲家としては曲を作って聴いてもらい、生活ができればそれでいい。SNSを宣伝に使うのは簡単でいいけど、平穏に暮らすにはあまり良いツールとは思えなくなってきた。とにかく精神に悪い影響を与えてくる。インスタのポジティブな文化にも馴染めない。Youtubeのノリに自分を合わせるのも少し抵抗がある。困った。でも周りにSNSを全くやってない人も結構いる。発信する必要のない職種の人もいると思うと、音楽家の生き方も何か別の方法があるんじゃないかと思えてきた。

僕はサブスクのサービスについては好意的だ。毎日世界の様々なアーティストの曲を聴いている。最新のリリース曲が聴けて、またアーティストとしては聴かれた分の印税が入ってくる。ふとSpotifyのプレイリストに入っていた日本の知らないアーティストが目に入った。

幾何学模様というバンド。調べると日本のバンドで、2012年から活動、400万回も再生されているのにも関わらず、ちょっと前まで全く耳にしたことがなかった。どうやら海外で人気のようだ。インスタは結構フォロワーがいて、完全に英語で発信をしている。

わかった。自分は日本のマーケットに向けて音楽を作ってる気なんて少しもなかったのに、結果的にそうなってしまうようなプロモーションをしていた。大学在学中から先輩のBabiさんと、僕らの音楽はニッチなものかもしれないけど、世界にはたくさん音楽を好きな人がいるから、これからは世界に向けて音楽を作っていこう〜と話していたのに、気づいたら狭い環境で満足してしまっていたようだ。

個人の力で簡単に海外にアクセス出来るようになったのだから、もっと自分の音楽を聴いてくれそうな人に向けて宣伝していけばよいのだろう。日本語でツイッターに発信したって、届く範囲は限られる。

SNSがどこか生活の一部のような錯覚をしてしまう10年だった。思えばmixiの時からちょっと違和感はあったけど、震災での連帯を越え、コロナで瓦解した。これからはリアルの生活を大切にしていきたい。SNSについては関わり方を限定的にして、もっと自由に生きる。作りたい音楽を作る。それでいい。見たこともない、誰かもわからない人の顔色を窺う必要なんてないのだから。

<今日の音楽 Orangeade - Miroir D'eau>


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