オパールよ私のもとへ［３］

遠くオーストラリアから私の掌にたどり着いたオパール

お家の中で　プラスティックのジュエリーケースに入れっぱなしではもったいない

着けてあげたい

だけど着けると似合わないから外す

…どうしたものか

オパールの佇まいは穏やかで

なぜだか私は親しみをものすごく感じており

手放すなんて考えられなかった

月日は流れて

（え？！付き合い初めにもらったのだったら約１０年くらい放置してたってこと？！）

結婚して

子どもが産まれて

オパールのネックレスが似合わない　なんてことは思い出すこともほとんどなく

ジュエリーもほぼ着けないからオパールと目を合わせることも無く

そんな生活のなか

地元のスープカレー屋さんでマルシェ開催、私は流しで歌うことになり

マルシェ出展のアーティストさん、商いさん、たくさんの品々、集まるお客様、

じっくり眺めながら

ゆるりゆるりと歌い過ごしていた

カウンターに並べられたアクセサリーと革小物に目が止まる

ご夫婦でデザイン、制作されてるジュエリーアーティストさんの出展（vv jewelry）

ボリューミーなシルバーアクセサリーを作っていて

（この指輪つけて家事をしたらいろいろ割ったり傷つけたりしそうだな）とか思いながら

やっぱりじっくり眺めていた

ボリューミーな指輪

革の小物

バッグ

シルバーアクセサリー

（夫婦でジュエリーつくるって素敵ねぇ）

…

……

オパールのことを

思い出した

このマルシェ　鳩市は

スープカレー鳩時計のお店の中と店頭を舞台に

アジアンミール（大東京綜合卸売センター内にあるアジア食品のお店）のハカセが仕切るアート&フードマーケットで

毎回たくさんの方が立ち寄り、集い、楽しんでいる様子

もう何回開催したのだっけ？

年に３回か４回くらい

常連出展者さんに加え

だいたい毎回新しい出展者さんが参加する

私は

いつもここで歌わせてもらっていて

それがとても嬉しくて楽しい

なぜだかこのマルシェに集まる人たちは

みんないい人で

遠い親戚の集まりみたいな

そんなに言葉交わさなくても

いいよいいよみんなわかってるよ

と聞こえてきそうな雰囲気

そう、こういうの

安心

と言うのだと思う

安心な場所で出逢った

ジュエリーデザインと制作を営むご夫婦

と

私のオパール

が

このあと積極的に交わることになる

その４に続く

photo by sploosh,vvjewelry