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まんなかに くり抜いた跡 

満たしてほしい

泣く声に 姿は見えず 

きづいてほしい

雲の影 隠れる太陽 

光は強く

落ちて流れる 旅路の間 

何を思うの

羽ばたく背中を 優しく撫でて 雨


円を描く 浮かんだ雲に 運命を共にして

空から海へ流れる間 触れる命を

全部全部 ちょうだい 雨

私の肌に寄り添っていて 雨

空気の粒に命を分けて 雨



まんなかに くり抜いた跡 満たしてほしい

泣く声に 姿は見えず きづいてほしい



雨が好きだ 詩の解説の詩

私の作る歌には雨がよく出て来る。

歌を作るとき、曲が先にあり後から歌詞をつける場合、その逆、そして、メロディと共に詩が産まれる歌、があるのだが、雨が出てくる歌はいずれも「メロディと共に詩が産まれる歌」だ。

雨の音が好きだ。正確には雨が屋根や木々や道や川や傘や頭などに当たるときの音が好きだ。雲から雨が落ちるとき、どんな音がしてるんだろう。

雪のしんしんと降る音も好きだ。雪は降り積もる。雨は降り、流れる。

雨は流れてゆく。その道中にはさまざまな命の記憶や気や温度に触れている。それらを身に移らせて。流れ行く先で混沌とし、また空へ上っていく。

空から落ちてくるとき、空気中に命の源を振りまく雨。私の頭に叡智と気が詰まった雨が降ってくる。

水の記憶。雨の偉大さ。降ってくる恵み。

私は雨が好きだ。


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