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走り切った今、思うこと

今日で指導寮生、女子寮チーフの任期満了
無事に、なんとか1年間走り切れました

ほんとにほんとにいろんなことがあって、その分、いろんな経験をさせてもらったチーフとしての高専4年生の1年。この1年を走り切れた経験はきっと、いつかの私の自信に繋がってくはず。だから、走り切った今の想いをここに残しておく。

いつかの私に届け!

はじまり

思い返してみれば、まずは、チーフっていう役割を受け止めることからのはじまりだった。

選考面接で"女子寮全体統括のチーフをやりたいですか?"そう問われた時、私は自信がなくて、
"もちろん、やるぐらいの覚悟と気持ちでいますが、私にチーフは向いてないと思います"と言い切ったことを今でもはっきりと覚えている。

それでも、私の想いとは裏腹に、数週間後に"女子寮チーフ"で呼ばれたのは私の名前だった。

不安、責任感、どうして私なの?、私になんかやり切れるわけがない
いろんな気持ちが渦巻いていた。
だけど、決めた大人に"私にはできません"って言う度胸も勇気もなかったあの時の私が持っていたのは"やり切る"の一択だった。

スタートライン

チーフという役割をやり切れる自信がなかったのは、リーダーと言われる立場に何かと立ってきた19年間の経験で、私は人の前に立つ役割は向いていないことを感じていたから。

何かに向かって一生懸命になれるのは私の強み。だけど、一生懸命になって、自分がいっぱいいっぱいになった時、ヘルプを出すことができなかった経験が何度もあった。
だから、人に頼れないことは私の弱さだと思っていた。

だけど、この1年を走りきるためには、きっとこの弱さと向き向き合い続けなきゃいけなかった。

私の弱さと向き合おうと思えた時、1年間走り切る覚悟が決まった。
そして、覚悟が決まった時、スタートラインに立てたような気がしている。

私は誰かに伴走者してもらっている

自分の弱さと顔突き合わせて、向き合った1年。やっぱり、楽じゃなかったし、こんな私じゃなかったらって思ってしまうこともあった。

それでも、今、走り切れたって思う私がいるのは、私は誰かに伴走してもらっているんだってことに気づけたから。そんな人がまわりにたくさんいてくれたから。

いっぱいいっぱいになることもあったし、何度も壁にぶつかった。
だけど、私の中には、話してみようかなって思える人が、ちょっぴり弱い私と一緒に向き合ってくれる人が、背中を押してくれた人がたっくさんいてくれた。

だから、その度に一歩ずつでも歩むことを止めずにやめずにいれた。
だから、苦手なりに、下手くそなりに、でも少しずつ、できないことも立ち止まっていることも、自分の言葉で伝えようとした私がいた。

もちろんはじめから、わかっていたわけじゃないし、些細なことかもしれない。
だけど、気づけたから、自分の弱さと、私にはできないとすら思ったチーフという役割に向き合えたような気がするし、私はまた強くなれたような気がしている。

私のとなりを走り続けてくれた、みなさんほんとうにありがとうございました。

きっとこれからも私はたくさんの人に伴走してもらって走っていくのだと思う。
だからこそ、"私はあなたの伴走者"そうあなたに伝えられる人でいたい

ハイチュウ1つとチョコ1つ

何かと関わることが多かった1年生の子が、閉寮作業中に"1年間おつかれさまでした!"ってハイチュウとチョコをくれた。

きっと、私は優しい先輩だけではなかったと思う。私が言いたくないなって思うことでも伝えなきゃいけないことはたくさんあったし、私なりに伝えてきたつもり。どっちかって言えば厳しい、こわい先輩だったと思うんだよな〜笑

また言わなきゃかって思ったり、ちゃんと伝わってるのかなって思うこともあった。

だけど、この日もらったハイチュウ1つとチョコ1つで全部報われた。たったそれだけだったけど、伝わってます!って言ってもらえた気がした。

なによりもうれしかった
この瞬間、やり切れたんだ私って思えた

こんな、1年生の子たちに出会えて、となりを走らせてもらえてほんとによかった。
ありがとう。

今、想うこと

楽しかった、やってよかったって思う瞬間より、迷ったり、立ち止まったりする時間の方が多かった。だけどきっと、迷ったり、立ち止まったりしたのは、私がこの役割に本気で向き合った証拠で証。
だから、走り切った今、やっと、指導寮生に手をあげたあの日の私の選択を正解にしてあげれたように思えている。

学生ラストの高専5年生は、私にとって最後の瞬間が訪れる。だからこそ、私が今までしてきた選択を正解だったって思える時間にしたい。そして、これから私がする選択を正解だったって思える選択をする。




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