竹中大工道具館に行ってきました

 兵庫県は神戸市にある竹中大工道具館に行ってきました。竹中工務店の、大工道具専門の博物館です。
 ここは前々から一度行ってみたいと思いつつも、堺から自転車で行くには私には遠すぎるし、電車で行くには乗換えがややこしそうだし、で、後回しになっていたところでした。ちなみに最寄り駅は新幹線か神戸市営地下鉄の〈新神戸〉駅です。

 そのしばらく前にお客さんと、私は自分の自転車にサイクルコンピュータを付けていない、だから走行距離がわからない、みたいな話をしていたら、ネットの地図で徒歩のルート検索をすれば大まかな距離がわかりますよと教えてもらいました。これは良いことを聞いた、と、これまでに走ったところまでの距離をあちこち調べてみると、いまの私がちょっと頑張って行くところは片道40km内外。そして竹中大工道具館は50kmほど。往復であと20km分がんばれば、大工道具館に行ける! どうにもバテたら電車で帰れば良いわけだし。
 で、行ってきました。
 祝! 一日の走行距離ほぼ100km! たぶん厳密にはちょっと足りないはずだけど、到着までにうろうろ迷って無駄に走ったし、不足といってもせいぜい1~2km以内に収まるはずだし、良しとしよう(道具館は実に控えめなたたずまいで、美しいけどわかりにくい。前を2回素通りしました。そしてそこに至るまでにも住宅街でちょっと迷った)。

 大工道具館は、期待に違わずおもしろかったです。まず建物が美しいし庭も良いし、展示もあれこれ楽しかった。道具の種類・用途をいちいち見ていくだけでもかなりのボリュームがあるし、木組みのしくみを実際にごちゃごちゃ動かしてみるのも楽しい。曲尺さしがね(かねじゃく、まがりじゃくとも)の裏表の目盛りの意味も勉強になりました。確かにこれを使いこなすのは頭が要るわ。でも多分使いこなせるようになったらきっと、√2の意味が、座学の理解よりもっと手に馴染んだものになるんだわ、と、勝手な憧れを上乗せしながら一人でうむうむ納得。法隆寺の宮大工・西岡常一さんのコーナーがあったのにも感激しました。

 入館してすぐに受付のかたに、時間的にどれくらいの規模の建物なのかを訊きました。地下2階と地上1階の3階建てで、駆け足で回れば1時間、じっくり見れば2時間弱でしょうか、と教えてくださったので、その真ん中くらいを意識して回りました。が、見終わった時点でちょうど2時間。欲を言えばもうちょっとのんびり見たかったので、次回はもう2時間早く家を出て、贅沢に見て回りたいと思います。

 帰宅後、めちゃくちゃおもしろかったと母に言うと、そういう場所をおもしろく感じるなら改めて是非、飛騨高山に行くことを勧める、と言われました。
 何度も勧められつつまだ行けていない飛騨高山……そっちは確実に電車ですな……。

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