皮膚のカサカサ・ガサガサと整体

 一応、「顔の施術」と「顔の施術(つづき)」からの続きです。

 以前から寒い時期に目立っていた口周りのカサカサは、いまのところ、まだ起こる気配がありません。皮膚自体の手触りも以前のような疎な感じはなく、そこそこ密で、良い感じ。また、仕事柄、申し訳なく思っていた手の親指のガサガサも、いまのところ少しマシかな、と思います。口周りのほうは顔の施術が効いたおかげ、指については手首から親指にかけての筋・骨と、手のひら周囲の皮膚に施術をしてみているので、その影響かもしれません。こちらの施術はまだ途中です。
 顔の施術へのコツ、ということは浅い筋肉・皮膚への施術のコツということですが、それがわかってきたら、手のひらの施術も以前よりうまくなったように思います。手のひらというのは極端に皮が厚くて、中身も複雑で、少々独特な扱いになる部分です。そして自分自身の手については、最も施術しにくい部分の一つでもあります。

 少し前に、漢方も扱われる西洋医のかたと話していて、気とか血液をどう考えるかと訊かれました。
 漢方に限らず飲み薬は、否応なく身体全体に影響します。だから身体全体を考えて、傾向として冷えているなら温める・熱がこもっているなら冷やす、全体の底上げを狙います。一方で私がしている整体は身体の局部に施術していきますので、いっぺんに全体に影響させることはできません。その代わり、流れの足りていない部分部分の通りを良くすることで全体の改善を狙います。いきなり大きい働き掛けはできないけれどとにかく小回りは利く。

 で、皮膚のカサカサ・ガサガサですが、これは乾燥で起こります。じゃあなぜ乾燥するのか。他の部分はそれなりにつるつる・しっとりなのになぜここだけが乾燥するのか。
 簡単に思いつく答えは、その部分だけ熱が高いか・水分が乏しいか、でしょう。水分は、厳密に言うと油分かもしれませんが、どちらにせよ血液経由で調達する材料なので、結局は血流不足です。だからその場合は私は、その部分の血流不足を改善するよう、何とかします。

 一方、熱は、生き物にとっては〈がんばって作る・一生懸命に上げる〉ものなので、局部であれ高すぎるのは不自然です。無駄に不経済なことは、身体は絶対にしません。なんせ不経済は嫌ですから。
 具体的な炎症でもない限り、平熱以上の熱は身体は作らない、そう理解しておくと、次に考えるのは、そこに炎症の徴候はあるか、無ければ、他にどこか極端に冷えている部分があるのではないか。極端に冷えている部分があると、そこは温める必要がありますから、身体は熱を作ります。で、そのオマケで、別に冷えていない部分まで温められて、こちらはとばっちりで乾燥する。
 根本原因である冷えている部分のほうは、根っこに血流不足による冷えか、癒着による保温力不足があるはずなので、私は、そちらを何とかします。

 原因が熱にせよ血流不足にせよ、施術としては、カサカサ・ガサガサの部分に直接作業する場合と、そこから離れた関連部分に作業する場合と、両方のパターンがありえます。私の身体に関しては、顔についてはわりと直接に、対して、親指については関連部分を集中的に施術している感じです。もちろん、親指のほうはまだ途中ですので、今後がっつり直接作業になる可能性もありますが。

 親指がガサガサになる原因は、むかしの突き指か何かかな?と想像していますがよくわかりません。親指を突き指したかどうかも記憶にはない。でも子どもの頃にはドッヂボールもしたしバスケットボールもしましたから、している可能性はある。そしてまた、自転車のハンドルを持ったままずっこけて傷めた、なんて可能性も私ならあるでしょうから、まあ、そこは深く考えず、ぼちぼち作業を続けることにします。

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