佐々木朗希投手のケガに思う

 ロッテの佐々木朗希投手がケガされたとのことで、非常につらいです。野球に限らずスポーツ競技全般、試合も選手も全然詳しくない私ですが、佐々木投手は、13連続奪三振のニュースを見て以来、あの美しい投球フォームにメロメロだったのです。

 整体の現場で動作分析・姿勢分析をすることはないですし、投球動作全般を研究したわけでもないので完全にド素人な印象で言いますが、一般的な投球動作は重心線が前に移動するように見えます。両足を揃えて立って、前側の足を振り上げて・踏み出しながら骨盤にひねりが掛かると、後ろ側の足が付いてくる。下半身は、大きく前に一歩踏み出す形で着地して、その間、上半身はずーっと前に伸びていく。ピッチャーマウンドから前方方向、縦長に、力が移動していくイメージです。
 それが佐々木投手の場合は、前方方向・縦長に伸びるのでなく、投げた瞬間、力が下に向かうように見えます。イメージでいうと、四角い折り紙を三角に折る感じというか、その場で前転の宙返りをしている感じというか、重心線が前に伸びていかない感じがする。これが、私にはとても美しく思えるのです。
 たぶん、この投げ方をすると肩にかかる負担が小さくて済むのじゃないかと私は思っていて、そのために私は、佐々木投手のフォームに安定感とか独特の小気味よさを感じるのだろうと理解しています。ですがひょっとすると、その投げ方を維持するために、他の人より余計に内腹斜筋《ないふくしゃきん》(今回肉離れした筋肉)に負担がかかるのかもしれません。うーむ……。

 ともかく、あの絶妙な重心移動(というか移動の無さ)の美しさは目の肥やしです。じっくり構えて養生するのはもちろんのこと、妙な筋トレ・リハビリでバランスを崩すことなく、是非とも、そのままの状態で帰って来てほしい!と願います。

(2023年7月28日にブログ公開)

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