当たり前のことなんてない
GW明けの出勤でただでさえクタクタなのに、その後に予定を詰めてしまったので、帰ってきた頃にはもうヘロヘロだった。
それに、暑い。
暑いのはとても苦手。
何をしても、何もしなくても疲れるし、判断力が低下するので、かなり危険だ。
思い出したくない思い出は、大体が夏の思い出なのだ。
7月と8月は、誰とも会わない方がいいし、新しい出会いなんて絶対だめ。
外出してはだめなのだ。
と、夏に対する恨みつらみを心の中でぶちまけながら帰宅すると、ポストの中に茶色い小包が何袋がぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。夜にポストを開けて、ものがぎゅうぎゅうに入っていたら、ものすごく怖いよ。
心当たりがなかったので、恐る恐る一袋ずつつまみ出した。
軽いとも、重いとも、言えない重さだった。
届け先を確認するが、きちんと私の名前と現住所が記載されている。
答えが見つからぬまま部屋に入って、中身を取り出すと、推しのCDが入っていた。1ヶ月以上前に予約していたので、すっかりその存在を忘れていた。今日はフラゲ日だったのだ。
怪しいブツだったらどうしようかと思った。
ショップごとに購入できるCDの形態が異なっていたり、あるショップで購入するとシリアルコードが付属していなかったりして追加購入したり、なんやかんやあって小包みが複数個になってしまったようだ。
最近のアイドル(推しのグループしか知らないけれど)を推すのは、大変だ。
昨年の夏、推しがグループをご卒業されて、もしかしたら表舞台から降りてしまうのかもと心配していたが、別事務所に移籍してソロ活動を開始したので、推しのいないグループと、グループを背負わなくなった推しという、2つのアイドルを応援している。どちらを応援する時も、7人でいた時の彼らの幻影を追ってしまって、複雑な気持ちだ。
複雑ではあるけれど、アイドルを続けていてくれることに感謝しながら、終わりが来るその時まで応援し続けたいと思う。
彼らはいつからか口にしなくなったけれど、もしかしたらスタジアムライブをするという夢を、叶えてくれるかもしれないし。
これから始まるドームツアーには、友人と協力して3公演も行けることになったので、今年の夏は、仕事して、推し活して、制作して終わらせるつもりだ…
平穏に、何事もなく、夏が終わってほしいものだ。