見出し画像

ESD支援に向けて

はじめに

お久しぶりです。
法政大学坂本ゼミの学生です。

4年生になり、今学期も引き続きゼミの活動に取り組んでいました。

昨年の前期はゲストのお話を聞いたり、タイへの準備を中心に活動しました。

後期はゼミの人数も増え、3つの班に別れての活動になり、私は自主夜間中学での取り組みを主に行いました。
また福島へ行き、被災地の撮影や小学生への映像制作支援も行いました。

今学期も3つの班に別れて活動することになりました。今回は自主夜間中学班、国際交流班、ESD班の3つがあり、私が選んだのはESD班です。

自主夜間中学班には昨年所属していたことと、国際交流についてはタイに行った時にほとんど同じ取り組みをしたため、新しいことに挑戦したいと考えたためです。

今回の記事では、ESD班での活動について振り返りたいと思います。

目次は以下の通りです。


ESDについての理解とシンポジウム

ESD班の活動は、簡単に言えばESDを実践する学生を支援するというものでした。

しかしESD班として活動することになったものの、 始めはそもそもESDって何?という感覚でした。

今学期の始め方の授業では先生からESDについて説明してもらい、まずは私たち自身が理解を深めるために学びました。

そこで分かったことは、以下の2点です。

①ESDとは持続可能な社会を作っていくための教育であること
②社会課題を身近な生活に結び付けて、自分事として考え行動できる力を育てる教育であること

昨年の福島研修やゼミに入りたての時にナレーションを担当した映像など、これまであまり意識せずに取り組んできたことがESDと繋がっていたことに気づきました。

そのためESDは坂本ゼミを象徴する活動の一つでもあると言ってもよいほど重要な取り組みであると感じました。


6月9日にはジェイアーン国際協働学習シンポジウムに参加しました。

シンポジウムの様子

そこでは「『持続可能な社会の創り手』を育てる学び」というテーマの講演やパネルディスカッションを通して、ESDについての理解を深める機会となりました。

参加した様々な団体の実践報告もあり、多様なESDの取り組みを知るきっかけにもなりました。

このシンポジウムには、私たちが支援を行う真岡北陵高校の渥美先生も参加していらっしゃいました。

そのため真岡北陵高校がどのようなESD実践を行っているのかを把握し、私たちがどう支援していくべきなのかを考える有意義な機会になったと思います。

ESD実践に向けた取り組み

7月19日にはオンラインではありますが、初めて真岡北陵高校のESDを行う生徒たち(ESD実践隊)と顔合わせをしました。

また真岡市の現状や課題を知るために市役所での講話も実施していただきました。

実際に取り組むのはESD実践隊であるとはいえ、円滑に支援していくためには私たち支援隊も真岡市について知っておくことは不可欠であるため、非常にありがたい機会でした。

市役所の講話を聞く様子

主に真岡市の課題として挙げられていたのは少子高齢化と人口減少です。

現在真岡市の約4割が高齢者で、10代や20代の若者の転出(特に東京圏)が多いそうです。

少子高齢化・人口減少→経済が縮小→社会資本が老朽化・行政サービスの低下→まちの魅力低下→人の流出→再び人口減少

といったように地域に人が少なくなれば、悪循環が起こることが想定されます。

人口減少には死亡数が出生数を上回る自然減と他地域への転出による社会減の二つの原因があります。真岡市の場合、どちらの原因もありますが、まずは社会減を減らそうと取り組みを行っているといいます。

実際に真岡市では『JUMP UP もおか~だれもが”わくわく”するまち~』を目指し、以下7つの政策を掲げています。

1.「人づくり」ICT教育の活用など
2.「笑顔づくり」子育て支援の充実など
3.「にぎわいづくり」スマート農業の導入促進など
4.「都市づくり」リノベーション事業の推進など
5.「環境づくり」水道事業の推進など
6.「魅力づくり」積極的なシティプロモーションの推進など
7.「行政経営づくり」窓口サービスの向上など

真岡市総合計画2020‐2024

このようにすでに市が課題に向けた取り組みを多く行っていますが、解決に向かうためには地域に暮らす人々一人一人の意識も向上させていく必要があります。特に若者の転出が多い真岡市では、学生がESDに取り組むことは非常に重要であると思います。

そういった意味でも今回の真岡北稜高校でのESD支援は実践隊にとっても私たち支援隊にとっても良い機会になると感じました。

まとめ

今回は主にESD支援に向けた活動を振り返りました。

始めはESDについての理解からはじめ、シンポジウムにて様々なESD実践についても話を聴くことができ、徐々に理解を深めることができたと思います。

またESD支援の第一歩として、実際に支援を行う高校のある真岡市の現状や課題についても学び、現地での活動に向けた準備ができたのではないかと思います。

私たち支援隊は8月8日に初めて真岡北稜高校を訪問し、支援を行う予定です。実践隊が自分たちの住む地域について深く理解し、課題解決に向けて自分事として考えて行動できるようになるためには、私たち支援隊も精一杯サポートできるよう尽力していきたいと思いました。

ご覧いただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?