Bコープを取るのはたのしい

突然ですが、冬と夏ではどちらが好きですか？

私は夏のほうが好きです。ズボラ度がばれて恥ずかしいのですが、理由は夏の方が洋服選びが楽だからです。
夏なら、ワンピースを一枚着るだけか、トップスとスカートを選べば終わり。冬だと黒いコートを着るからこの茶のワンピースとは合わないかな、などといろいろな要素を考えなくてはいけないので、面倒なんです。

洋服が好きな人はそうは考えないようで、冬の方が重ねて着たりコートで変化をつけたりできるから好き、と言われたことがあってびっくり。同じことをするのでも、感じ方やそれによる世界の見え方（大げさですが）って違うんですね。

2022年3月に日本のスタートアップとして初めてBコープ（Bコーポレーション認証）を取った、ファーメンステーション代表の酒井里奈さんに話を聞いたときも驚きました。ファーメンステーションは、未利用資源を発酵させて使えるものに変えて、循環型社会をつくっていくスタートアップです。Bコープとは社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対する国際的な認証制度。一言でいえば「良い会社」の認証制度です。

認証をとるための手続きはかなり大変で、日本ではまだ20社（2023年2月現在。それでも増えました！）しか取っていない、という話も聞きます。
Bコープに前から興味があった私は、酒井さんに声をかけてイベントに出てもらいました。苦労話を聞くつもりで質問を始めると、「Bコープを取るための作業、めちゃ楽しかったんです！じつは私、こういう作業が大好きで」と想定外の言葉が。

もちろん、ファーメンステーションがもともと循環型社会を実現する事業をしていることも「楽しく」取得できたことにつながったのだと思います。酒井さんの明るい笑い声が今も耳に残っています。

（2023.2.23）