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幸福の国デンマークの「コミュニティディナー」

東京・世田谷区のゆったりした空気が流れる商店街。歩いていると現れたのがガラス張りの小さな空間です。イベントスペース風ですが、ちょっと様子が違います。ここでデンマーク流の「コミュニティディナー」が体験できると聞いて、出かけてきました。

コミュニティディナーとは、シンプルに言うと「みんなでごはん」。コペンハーゲンの文化施設「アブサロン」で開かれているものが有名で、初めて会った人たちがテーブルを囲んで夕食を楽しむというもの。レストランと違うのは、同じテーブルの人で協力して配膳し、語り合いながら食事をすることと、メニューが決まっていること、そして少し価格が安いことだと言います。

私がコミュニティディナーに興味を持ったのは、Business Insider Japanの連載「北欧はなぜ『幸福の国』になれたのか」が人気だったからです。北欧の幸福度の高さはかなり前から有名でしたが、改めて今デンマーク流の働き方に惹かれる人が増えていることは発見でした。

アブサロンは、200人の定員で毎日開催されているのに1カ月先まで予約でいっぱい。一人で来ても、友達や家族と来てもOK。共に食べる体験を通して、孤独感を解決する狙いがあったそうです。

私が体験したショートバージョンでは隣の人と少し話す程度でしたが、この街をベースに活動する建築家・坂茂さんの内装という室内のクラフト感ある雰囲気も含めて、心地良い体験でした。

もう一つ。元同僚で、現在ある媒体の編集長をしているFさんとばったり会うというサプライズもありました。7年ぶりに会えたのも、コミュニティディナーという場のおかげ。思わぬ出会いや再会を運んできてくれました。

(2024.6.6)

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