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テレワークの日は「ほぼ働かない」ドイツ人。木曜に飲みに行くアメリカ人。

新卒のとき、研修のため夏に3カ月間、アメリカ・フロリダ州で過ごしました。フロリダと言えば青い海と白い砂浜。確かに海はありましたが、平日は100人ほどのアメリカ人、スペイン人、日本人の同期たちとコンドミニアムに暮らし、プログラミングに励む日々。日本人はその中で1割に満たないマイノリティでした。

驚いたのは、アメリカ人やスペイン人たちの木曜の夜の使い方です。木曜になると街に飲みに出かけたり、誰かの部屋でパーティをしたり。まだ今週はあと1日講義があるのになぜ?と思っていましたが、金曜の夕方になって理解しました。

日本人たちが飲み始める金曜、彼らはもうコンドミニアムにいないのです。夕方の講義が終わるとすぐ、車を出してキャンプに行ったり、旅行に出かけたりしていました。たっぷり遊び、帰ってくるのは日曜の夜。

このことがずっと記憶に残っていたので、今週出たこの記事を読んでやはり、と思いました。コロナが5類に移行した後、オフィス回帰が進む日本に対して、西欧、北欧ではテレワークをする人がまだ多く、しかも「ドイツでは実質、週休3日になっている」とのこと。テレワークをする金曜はメールチェックをする程度で、あまり働いていない会社員も多かった、と筆者の土田さんは言います。同じテレワークと言っても朝から晩までオンラインミーティングに勤しむ日本人とはこんなに違うんですね。

「今週はあと1日だから飲んで騒いでもOK」と考えていたアメリカ人たち(言うまでもありませんが、総論ではなくここに来ていたメンバーの話)と、「1週間頑張ったから金曜の夜やっと飲める」と思っていた日本人たち。

先日、ある会合で「テレワークの生産性」について授業の課題で調査をしているという大学2年生に会いました。生産性というからには仕事のパフォーマンスを指すのだろうと思います。ただ、もっと長い目でテレワークの是非を考えたほうがいいのでは?調査を進める前に、この記事のドイツの事例や、私のアメリカでの経験を彼に話したいと思っています。

(2023.11.9)

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