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パタゴニアの名著『社員をサーフィンに行かせよう』を読み直して、思い出したこと。

『社員をサーフィンに行かせよう』——。パタゴニア創業者、イヴォン・シュイナード氏の著書です。

最近読み返していて、ふと頭に浮かんだのが中学校のときの物理の先生。サーファーではなく、教師でありながら登山家でした。
大きな登山に挑むからと、半年間休職していたこともありました。不在の間は代理の教師がいたのでしょうか。そこは全く覚えていないのですが、無事登頂を果たした姿を新聞が大きく報じました。

帰還後は登山の報告会。幼い頃になぜ登山を始めたのか、自然がいかに厳しいものか、登頂したときにどう感じたのか。通常の授業を1時間潰しての会でした。

普段の授業は分かりづらくて苦手でしたが(先生ごめんなさい)、今思えば新しい働き方の走りでした。学校がその働き方を容認していたのは、こういう大人の姿を見せることも広く教育だと思っていたからではないか、と今になって推測します。

冒頭の『社員をサーフィンに〜』は、タイトルどおりの本であり、またタイトルどおりの本ではありません。日本語版が出たのは2007年、このときは人事や組織論の専門家から薦められましたが、これだけ企業の社会的責任に注目が集まるようになった今読むと、新たな発見がたくさんあります。
オリジナルは2005年初版。20年近く前に書かれた(それでも書くのに15年かかったとか)とは思えない内容です。

パタゴニアがなぜ企業という形を取り続けるのか。創業者の言葉でまっすぐに語られています。
(2023.6.22)

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