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三井物産を辞めた20代がつくった焼き菓子店、「ovgo」へ行ってみた

連休の合間の晴れた日。予定があって日本橋馬喰町に出かけました。かつては東東京の住人だった私も、東京の西側に住んでいる今はちょっとした遠足です。

東へ向かう途中、ふと思い出しました。国内の飲食店として初めてB Corpを取ったovgo Baker(オブゴベイカー)のお店が、この近くにあったはず……。
ovgo Bakerは20代で三井物産を辞めた女性が始めたアメリカンベイクショップです。100%植物性原料、オーガニック、国産の素材を使った焼き菓子を提供しています。

せっかくだし、と探すとビル街の真ん中、大通りに面した角に数人の女性の姿が。そこがovgoでした。外観も店内もブルックリン。オーダーのために並んでいたら、お客さんの一人、若い女性が声をかけてきました。

「先に2階へ行って席をとったほうがいいですよ〜」

お礼を言って2階に上がると、初対面と思しきお客さん同士の「写真撮りたいので、このスペース一瞬借りていいですか?」というやり取りが聞こえます。そしてテーブルを譲り合いながらスマホで思い思いに撮影をしていました。

よくあることかもしれませんが、ここは東日本橋のビル街、お店に集まっているのはキラキラした女性たち。それなのに、お客さん同士がずっと前から友達だったような温かい空気が流れていました。私もまさか混雑する店内でそんなふうに声をかけられるとは思っていませんでした。

お客さんがつくる温かい空気も含めてブランドになる。ovgoの焼き菓子はテイクアウトもできるしオンラインでも買えるけれど、そこで時間を過ごしたからこそ改めてそう感じました。
(2023.5.11)

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