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カバチタレ!シリーズ。を読んでみた

私の数少ない漫画のレパートリーのひとつ‥

以前紹介した「カバチ流人生指南 弱者はゴネて、あがいて、生き残れ!」の著者「田島 隆」氏が原作の、15年前に単行本第1巻が発刊されたカバチタレ!シリーズ、80冊越えのボリュームで本棚を占領しております。

かなり前になりますが、同タイトルのTVドラマを観て原作が気になり、当時6〜7巻まで発売されていた単行本を購入したのが始まりで現在3シーズン目、合計84巻、これからも書い続けることでしょう。

このカバチタレ、3シーズンを通して広島市内にある行政書士事務所を舞台にして、日常生活で起こる庶民のトラブル解決に奮闘する物語です。

メインの舞台となる事務所の面々は、圧倒的存在のボス「大野 勇」を中心に、補助者の「重森寛治」「栄田千春」「金田銀四郎」そこへ、勤め先に不当解雇された「田村勝弘」が転がり込むように加わり、大野の旧友「検備沢太郎」という弁護士が時折この面々と関わりながら様々な案件の解決に奔走することに。

そして、2シーズン目となる「特上カバチ!!」で広島に帰郷した行政書士「住吉美寿々」が、3シーズン目の「カバチ!!!」で補助者として「加葉礼文」が事務所のメンバーに加わり物語の幅がグッと広がります。

この事務所が関わるトラブルや案件は泥臭く、そして人間の恥部が浮き彫りになったものが多く、まさに「路地裏で起きる人間ドラマ」という表現がピッタリで「日常生活を送る上で起こる事件にならない事件」を法律を使って、時には人情に訴えて解決しようとするのですが、思うようにいかず苦い結果になることも。

勧善懲悪でスッキリ!とは言えない物語に人間臭さを感じるのは、登場人物のキャラが大きく関わっている、これがカバチタレの世界観を創り出しているようです。

愛すべきキャラばかりですが、私は「栄田千春」の強面で少々厄介な性格、しかし人情味がある、特に子供が関わる案件には身を挺して取り組んでしまう‥このキャラがとても好きで、つい応援したくなります。

‥離婚、相続、虐待、隣人トラブル、不倫の代償、セクハラ、パワハラ、悪徳業者の被害者、零細企業の苦悩、無知が故の悲劇‥

日常で起こりうる事から、社会問題に至るものまでをテーマに取り上げるこのマンガ、読み応えタップリでおすすめです。








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