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延髄梗塞闘病記録(2023年5月発病、7月闘病中・T病院入院中、8月7日退院)

はじめに

 目の前が真っ暗になった いやICUに居たので暗くなることはなかったけれども、集中治療室は常に明かりがついていたので…
 どうやらモノを食べたり飲んだりできないらしい どうも脳梗塞らしい これは笑えなくなった 人工呼吸器を挿入されてから、この「大変な事態」が穏便に収拾してくれることを願っていたけれども… 
 そして医者からの告知「延髄梗塞」「ワレンベルク症候群」 
 F※※病院では嚥下は自力では永久に無理で手術を要する、声を取るのか食を取るのかと言われた! 
 ST(リハビリの言語聴覚士)のYさんの献身的な努力があったがついには何も改善しないまま、T※※病院に転院することとなった。

 転院の日、主治医のU先生に一日丸々頂いて、飛行機に一緒に乗っていただき、T※※病院に辿り着いたのはもうずいぶん過去のように思えるが、まだ2ヶ月も経過していない。
 2ヶ月も経過していないながら、劇的な良変化があった。
 ①嚥下能力の劇的な回復(先に書いた通り嚥下は無理だと言われていたのだが、徐々に回復していき、ついには今日現在<7月22日>、嚥下移行食まで食べられる程度に快復している)
 ②認知機能の劇的な回復 競馬を予想して儲けるということが再び出来るようになるとは思わなかった!生きる気力がなければ、認知機能の回復がなければ、この様な複雑な生の営みを再び送ることはできないであろう。
 なお、コレを書いている時点で、かつては神と言われたバカラ賭博からは引退しているのでよろしくお願いします。


発病から現在(2023年7月30日)までの経過

延髄梗塞と告知されて

人生が手からこぼれ落ちる こんなにやりたいことが残っているのに、果たして出来るのだろうかという思いが強かった

脳梗塞と延髄梗塞の違いについて

脳梗塞自体が大変な病気だが、さらに脳の中枢をやってしまうのが延髄梗塞である

ワレンベルク症候群について

別名ウォーレンバーグ症候群など 病巣と反対の右半身の麻痺、嚥下機能の失調(少量の水も飲めない→少しでも飲み込もうとすると咽る)、バランス感覚の失調などが顕著だった

本文

 2023年4月22日、急性片頭痛でF※※病院に入院(N※※病院に救急搬送)、同年4月25日退院 誕生日の5月3日、急性片頭痛でF※※病院に入院、退院予定の5月8日、延髄梗塞を発症、そのまま3ヶ月を入院見込みとされ、ICUにて文字通り集中治療を受けた後、5月18日自室へ 歩行困難、嚥下困難、顕著な麻痺ありだった

 本当に人生終わったと思ったし、ICUにいる間、絶え間なく出るタンに耐えられなくて、もうこんなにつらいなら人生を終わりにしたいと考えたものだ。


F※※病院自室 延髄梗塞発症前 まだ飲食ができていた これからICUに入って、2ヶ月近く
食事ができないとは、まさか、本当にまさか、夢にも思わなかった 7月29日現在、転院している

 F※※病院では十分なリハビリを受けることが出来ないので、高知リハビリテーション病院への転院を主治医のU先生より進められる 
 たしかにF※※病院においては、リハビリの1日の時間が2時間以内と決まっていたし、毎日2時間受けられるというものでもなかった。

 食事が全くできないので、経管で栄養(森永の栄養パックというのがあって、鼻からチューブを差し込み、直接胃に栄養を流す)を取っていたのだが、これが非常につらい。
 1回につき2時間弱の時間がかかる上、チューブの抜き差しが苦痛だ。チューブを差しっぱなしにしておくのも勿論苦痛だ。
 今(2023年7月24日)でこそ、経口で3食とることが出来ているが、発病から2ヶ月程度、どちらかの苦痛を選択せざるを得なかった。口からモノを食べられるということがこんなにも幸せなこととは思わなかった。
 QOLを維持するためにも口から何でも食べられるのが望ましい。そして老いて、老いが理由で経口が無理になっている老人の方を見るに、老いるのがこわくなってしまったのも事実だ。

 食事については、若いから、何とか回復できたという見方もある。
 ★まだ嚥下移行食であり、完全に快復しているわけではないが、担当STのKさんや主治医のA先生の見解では、次のステップに進めそうで、今週にも軟採食に移行できそうだ。→7月26日のお昼からに軟菜食に移行しました!

 嚥下能力の圧倒的回復もあって、既に退院して、海外旅行をしたり、そうでなくとも趣味に打ち込んだり、そんな息抜きを経由して復職してなんとか働きたいと思う次第であるが、一度退院してしまうと安易に再入院が出来るシステムになっていない(国の診療報酬等のシステム的にも)
 ということなので、最大限考慮して退院すること(嫌になったからと安直に退院してしまうのは考え物だ)が肝要であろう。
 また、我慢のしどころでもあるのかもしれない。
 自分の場合、まだ入院の目的でもある「食を取り戻す」ということについて、完全に達成していないので、入院を続けるモチベーションになっているが、「食を取り戻した後」入院をどうするのかについては、いろんな人と話し合って決めないと、後悔してはつまらないと考えている。

F※※病院での軽管栄養

 40歳になっていきなり大病に見舞われて、どうしていいものか、と頭の片隅で常に考えていたが、どうもこの病気では自分は若者に分類されるみたいだし、寛解に至る十分な体力も持ち合わせているみたいだから、悲観すべき事柄ばかりではない。


延髄梗塞の診断書

 退院したら、やりたいこと・やらなければならないことが数多くある。入院による純利益が200万円を突破している(※入院と保険の記事参照)ので、ここは退院の機をもってリハビリを成し遂げた自分を賞し、海外旅行へ行ってみてはどうだろうか。


言語聴覚士のYさんと

8月7日、無事退院することができた。といっても、退院して分かったことなのだが、まだまだリハビリは終わっていない。嚥下については、まだ食べられないものがあるし(といっても世の中の9割くらいの食べ物は食べられるようになったと思う)、今度9月9日に退院お祝い会が焼き肉店の個室であるので、無理しない範囲で焼き肉を食べられればいいなと思う。

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