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青梅と飯能の旅~成木周回への道は遠い~

クロチェリスタさんにお願いしていた150mmのクランクアームが届いたらしい。さっそく取り付けてもらおう!せっかくなので峠トレーニングも兼ねましょう。ということで、あやぴーさんとともに、有名な練習コースらしい成木周回にチャレンジして、そのあとcafe kikiに行こう、ということになった。

わたしの脚では青梅までの移動からのトレーニングからの、だと思ったより時間がかかるかもしれない。ということで、いつもより少し早く6:30に二子玉川集合。この場所はブルベのスタート地点に使われることもあるんですって。

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多摩川CRには入らずに、すぐそばの道路を走って向かう。休憩もちょこちょこマメに。わたしは毎回おにぎりとかゼリーとか食べた。そう、ちゃんと反省を生かしてね!お腹がすいたと感じてからでは遅いのだ。

成木入口に到着。近くのファミマ×八百屋でスイーツ休憩。

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さっそく周回を始めるよ!このとき、さすがのわたしも、まぁ2周くらいはいけるやろ、とのんきにかまえていた。飯能の鬼のような峠にはいくつか遭遇していたこともあり、今日は勾配からしてそれほどでもなさそうなので・・・などと。ちなみに、このへんです。

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それにしても向かい風がつらい。平地を30km/hで走るのもそこそこつらみを感じた。いや、風ではなく、全く気付かないうちに道路が山に変わっていくせいなのかもしれない。まだ坂が始まってすらいないのに、すっかり息もあがってしまった。PWRは局所的に5~6W/kgと表示されている。なぜこんなに踏んでいるのか・・・考えたら負けである。

成木周回の最初の敵は山王峠。ここはほかの地点に行くときに何回か通っている場所。でも今日はできるだけ速くのぼりたかった。ということで、入り口から全力に近い感じで踏む!

やばい。Alpeでお城が見えるところくらい呼吸が苦しい。もうこれ肺どころか背中で吸ってる。こんなにしんどいのに進まない!小さくなっていくあやぴーさんの背中。PWRは入り口で7~8W/kgくらいあったのに、のぼりきる頃には3W/kgの維持がやっとな感じだった。

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山王峠をくだり、T字路を左に曲がって、小沢峠に向かう。山王峠ですでにひーひー言ってたわたしの前に、明らかな山道が出現。このときわたしは、ここで本日のすべての脚を賭する覚悟を決めた。

勾配10%。最初こそダンシングでできるだけ速度を保とうと努力したものの、サイコンに表示されているクライムポイントの長さに心が折れた。おとなしくインナー×シッティングでゆるゆるとのぼる。4人組くらいの強そうなチャリ集団が上からシャーッと降りてくる。わたしもくだりたい。今すぐ。

坂をのぼったところにはトンネルがあった。もう吸っても吸っても酸素が入ってくる感じがしない。ドキがムネムネ。そんなこんなで写真はないので、「小沢峠」と画像検索してください。小沢峠はこのへん。この急勾配、なんだろね。

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強烈なクライムポイントはここで終わり。あとはくだって、平地を戻るだけ。平地を戻るだけ。もはやこれすらきついほど脚が削られまくっていた。どうしてこんなに風が吹くのだ。

スタート地点に戻ってきた。結局、1周47分かかりましたとさ。

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47分前、わたしは思っていたんだ。2周くらいならよゆー♪と。がんばりたい気持ちはあった。あったんだけど・・・ほんとに太ももが限界だった。このときわたしは相当やばい顔をしていたんだろう。そのままcafe kikiに向かう流れになった。cafe kikiに行くには、もう1度山王峠をのぼらなければならない。わたしは目と額から塩水を流した。

先ほど左に曲がったT字路を、右に曲がって道路沿いに少し。画像検索で何度も見たオレンジの外観が現れた。以前から気になっていたお店だったので、ようやく来られて満足。

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お水と一緒にようかんもいただいた。

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カレーを食べました。おいしかったです(KONAMI感)。

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例によって店長さんがサイクリスト。お客さんもだいたいサイクリスト。同じ時間帯には、わたしたち以外に女性のお客さんがお1人。店長さんがどちらにも話しかけに来てくれて、近くの峠とかご自身のおすすめコースとかいろいろ教えていただいた。聞くところによると、「子の権現がかわいく感じる」やばい峠があるらしい。行ってみたい。死にそう。行ってみたい。のぼったところにおもしろい看板もあるんだって。それだけ写真撮りたい。

お店を出て、成木周回の後半半周するかどうか、という感じだったが、お昼を回ってそれなりの時間になっていたので、山王峠をさっきと反対側からのぼってそのままクロチェリスタに向かうことになった。

山王峠はどちらからのぼってもやばい。踏み込む直前、チギレタラオコという詠唱が聞こえた気がした・・・

無事、ちぎれました。

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反省しながら(後述)クロチェリスタへ。ドーモドーモとNoelたむを店内に持ち込む。Noelは新しいクランクアームを装備した!

これでわたしのクランクアームは150mmになりました。フロントディレイラーの調整もしていただいて、めちゃくちゃ切り替えがスムースになった。

せっかくなのでブレーキパッドも見てもらう。半年とちょっとでそれなりに乗ったけど、まだ問題ないとのこと。また半年後くらいにゆるっと確認していただこうかしら。これまでよりハードなライドも増えてくるだろうし。

いやーしかし、何度見てもこのクランクのデザイン好き。そして、青い留め具がきれい・・・

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あとは帰るだけだー。成木のあとなのと、日差しがだいぶ強くなっていたのとで、それなりの疲労感もあったので、帰り道はのんびりライド。多摩川CRの後半でFUGLENに寄り道。ここでのDaccordi談義ですっかり熱が高まってしまったので、まじめに2台目を検討しようと思っている。大丈夫だよ、Noelたむ。これからもずっと大事にするから安心して。

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そのあとはいつもの道をまっすぐ帰宅。いろいろとデータをチェックする。ゾーン分布はこんな感じ。上がStrava、下がTrainerRoad (データはGarmin) で表示されたもの。集計範囲がちょっとだけ違うので、リカバリー≒惰性、無酸素&全力疾走≒嫌気性のあたりがちょっとかい離が大きいが、ある程度は近しい割合が出ている。

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全力疾走 or 嫌気性の比率を更新したことは間違いなさそう。だよね、しんどかったもんね。逆に安心したわ。やっぱり今日のコースは、わたしにはだいぶ負荷が高かったんだ。がんばって鍛えねば。

ちなみに、Stravaのトレーニングロードは746。400以上だと、完全回復に5日以上かかるんですって。そんなに休むつもりはもちろんないけど、最近ここまでの値は出なかったなぁ。

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なお、今日は峠だし日中の気温も高いしで、春夏用ビブショーツを着たんだけど、ものの見事にひざ周辺と裏ももがこんがり日焼けしてしまった。迂闊・・・日焼け止め買おう。

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クロチェリスタを目指す道々、なぜわたしはこんなに簡単に息があがってしまうのかと考えた。あやぴーさんにも指摘を受けたし、若干自覚もあったのだが、どうもわたしはケイデンスが思った以上に足りていないらしい。

日々TrainerRoadをやっているときに、今はいくつくらいのケイデンスを維持するといいよ、なんてたまに画面が話しかけてくれるのだが、それが出るとき、だいたいそれより10以上低くなっていることが多い。そこで一生懸命回してみるのだが、指定されたパワーに対して脚が空回るというか、無駄に疲れる感覚があったため、あまり上げきることができていなかった。

ケイデンスが上がるときというのは、主にそれなりの高速巡航に入っているときか、ギアを軽くしたときだ。クライム時はだいたい後者。ぴーんときた。

パワー=トルク×ケイデンス

なんのことはない。基本中の基本だった。同じパワーを維持したいのなら、トルクが下がるときにケイデンスを上げる必要がある。躊躇なくギアを落として、ケイデンスを上げればよかったのだ。

早々にローギアを使い切ってしまうのが怖くて、きついと感じたときになかなか軽くすることができず、できるだけ重い状態でフンッ!フンッ!と踏み込んでいたが、これが間違いのもとだった。このスタイルでも当初よりは速く進めるようになったので、楽にのぼれる=速度が落ちる、だという間違ったイメージを持ってしまっていた。

次にV坂みたいなところへ行くことがあれば、何回か変速の仕方を試してみよう。

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