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アメリカ人は、”早く、用件だけ”

あなたは今、飛行機に乗っている。大学の友人と卒業旅行にヨーロッパへ。最高だ。少し体が冷えてきた。行きの飛行機のCAさんは日本人だ。あなたはこう言うだろう。

「すいません、少し寒いのでブランケットを持ってきてもらっていいですか?」

帰りの飛行機。CAさんは外国人だ。また行きと同じ状況に。あなたが日常会話程度の英語を喋ることができた時、こう言う。

「Can I get a blanket?(ブランケットをください)」

中学、高校の時にこの文脈で通じると言われたから、逆にこれしか言い方がわからない。こんな人も多いはずだ。いや、これでいいのだ。ネイティブも全く同じ文脈を使っている。

さてと、本題だ。

なぜこのように、用件を端的にまとめて、情報量をなるべく少なくして提示するのだろう。私はアメリカという国が移民国家、つまり様々な人種の人々で形成されている国だからだと考える。様々な人種、つまり異文化や考え方の相違を持っている人々の集合体なのである。当然、いけるところまで余分な箇所を省いて、100人いたら99人が理解できる文章を作ろうと思って当然だ。(結論ファーストで物事を伝える、と言う考え方もここから来ていると考える。)

さらに、卑語、スラングを使う時に関しても同じことが言えるのではないだろうか。

よく映画や英語を勉強したての高校生や大学生が「fuking 〇〇!!」などと言っているのを聞いたことがないだろうか。今回は卑語についてを深く掘り下げるつもりはない。ただ、英語話者がアレらを使う場面は、何か興奮している場面やひどく怒っている場面がほとんどだ。さらに、怒っている場面と喜んでいる場面に同じ単語を使用することも珍しくない、いわゆる、ケースバイケースである。

なぜ、ケースバイケースなんだろう。コレも端的に情報を伝える方法だと考える。「とにかく、怒ってんだ」「とにかく、サイコーだ!」もう、このような一瞬で、”何かしらの感情を私は持っている”を表現できたらそれでいいのだ。

単純明快。多民族国家が作り上げたこれも一つの文化なのではないだろうか。



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