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成長しても変化が不要な拡大・継続に耐えられる企業を目指しSDGsの視点を事業に活用できないか考えてみる

僕の管理体制の構築する上で考えるのが企業の拡大に相当期間耐えられて、管理コストが可能な限り低くできることです。

必要なことはどんなに面倒でも絶対にやる一方で、やらなくていいことを決めます。その時にどこまではやらなといけないか、その影響範囲やブレについて考え費用対効果を検討します。監査法人に言われたからとか、この方法でやれば絶対大丈夫というパッケージで渡される管理体制構築ではなくその会社に合う方法を導きだそうとします。

一円単位まで細かくやることより投資家の意思決定に誤りが生じないことがそもそも重要であることを前提に、

・適時に数値が出せること=加工や確認が省力
・間違える確率が低いこと=やることが誰でも理解できる

が体制を作る上で重要と考えて助言・提言・整備します。

事業やサービスも同様で、継続的にサービスを提供できるスキームや価格を選択する必要があります。しかし、そう簡単ではありません。下請けのような状況であれば発注先の一言でビジネスが止まるし、製造業では必要な燃料や部材がなくなったり、価格が高騰したり、調達先がなくなったりすれば製造の遅延や停止につながります。あるプラットフォーマーのネットワークエラーや価格の改訂で企業によっては存続の危機に陥る会社も少なくないと思います。

隕石が降って来るようなことを考えても仕方がないので事業は一定のリスクを見据えつつ、一方で今の環境を利用しサービスを提供していきます。

会社は継続に対して常にリスクを抱えていますが、もう一つ高い視点で見ると資源や人間の存続という視点で永続性を考えるサービスや行動を推進する動きがあります。それがSDGsです。というかすでにいくつかSDGsを意識したサービスがでています。

例えば、以下のような企業です。

■株式会社イノカ
https://corp.innoqua.jp/#/vision/
・環境移送企業の研究開発および社会実装を推進
・東京大学発スタートアップ企業
・2019年設立

■inaho株式会社
https://inaho.co/
・ロボットを農家へ貸出す「RaaS(Robot as a Service)」を活用
・次世代農業パートナーシップを構築
・2017 年設立
■エピストラ株式会社
https://www.epistra.jp/
・生命科学実験における試料調製などの自動最適化サービス
・2018年設立
■Global Mobility Service株式会社
https://www.global-mobility-service.com/index.html
・貧困、低所得層が自動車ローンを利用できる機会の創出
・金融包摂型FinTechサービスの展開
・2013年設立

将来的にSDGsの流れで作れなくなる製品や使えなくなるものなどの対応を今からでもやっておくことが将来のリスクに対応することになり、結果として永続的な企業の存続とサービスの提供に繋がるのではないかと思ってます。

社会貢献についての持論

僕自信は利益がでないサービスは綺麗事だと思っています。サービス自体はすごくいいことなのかもしれませんが継続できないと意味がありません。自走できなければ継続は外部環境だよりが実施する人の資産次第になってしまいます。また、だからといってそれに従事してる人たちが我慢すればいい、苦労をしたい人がやればいいという発想はサービスの成り手を制限するし、発展もしないと考えます。

なので、サービスが継続できるように儲けるべきですし従事している人も継続的に働けるように報酬を得られるべきです。話を聞くとそれが難しいのが今の環境なんだろうなと思ったりもします。

ここからはそんなこんなで読んだ本に興味が持てたのでまとめてみました。

SDGsの成り立ち

SDGsに先立ちミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)があります。MDGsは8つの目標を掲げていました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/doukou/mdgs.html

目標1:極度の貧困と飢餓の撲滅
目標2:初等教育の完全普及の達成
目標3:ジェンダー平等推進と女性の地位向上
目標4:乳幼児死亡率の削減
目標5:妊産婦の健康の改善
目標6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止
目標7:環境の持続可能性確保
目標8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

2015年までにその目標の達成に向けて行動し、一定の効果が認められましたが、恩恵を受けた国には差があり、また、MDGsの期限が2015年となっていたことから、同様の活動の継続と更なる世界的な行動を促すべく2030年アジェンダが採択され、それがSDGsの元となります。

SDGsでは以下の世界観を掲げています。

「すべての人が」
「自分らしく」
「よく生きる
「世代を超えて」

すなわち、
「世代を超えて、すべての人が、自分らしく、よく生きられる社会」
です。

その世界観を達成すべく、SDGsは17の目標を掲げてます。

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※ロゴ使用について
https://www.un.org/sustainabledevelopment/news/communications-material/#FAQ

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こちらに17の目標とそのターゲット項目も書かれています。参考程度に。
https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/17goals/


SDGsは利益追求を疎外しようとしているわけではない

上記の目標を掲げる中でSDGsが注目されております。その理由は以下の3つにあります。

・SDGsが大きな機会を創出するから
・SDGsによってリスクを最小化できるから
・SDGsは経済活動の土台を形成するから

これは面白い視点だなと思うし、現実に動いてます。

利益を出しながらSDGs適合したビジネスを行うことは今後事業を行う上で重要な要素になってくると思います。コンセプトを汲み事業の拡大を図ることでCSR活動ではない事業会社の継続的な関与に繋がるし拡大していくのかなとも思います。


企業のSDGsへのアプローチ

企業のSDGsへのアプローチとしては以下の6つがあります。

マッピング
サプライチェーンやサービス提供のフローと目標をリンクさせ事業に反映させる

マッチング
課題と解決策を組み合わせて新たなビジネスを創出する

社会的インパクト投資
財務的リターンだけでなく社会的・環境的インパクトを同時に生み出す。

参照手段としての活用
自社の向かう方向にSDGsの目標を掲げる。

ESG投資対応
環境・社会・ガバナンスの配慮が中長期的な収益の増加や企業の持続的成長に繋がるとの視点て、財務諸表上可視化されにくいリスクを排除し投資する。

経営への実装
経営がSDGsの上に成り立っていることを前提に経営理念や事業計画に反映していく。これらを行う上では時間的逆算思考、論理的逆算思考、リンケージ思考等を用いることが考えらえる。

まとめ

・SDGsの成り立ちやその達成すべき世界観とそれを実現するためにある17つの目標がある
・SDGsは利益を考えないわけでなく経済活動全体で考えて行動することが前提である。
・SDGsを事業に加味するために6つのアプローチ方法が考えられる。

自分で興味を持っていろいろ調べて周りの方にもお声がけさせていただいています。SDGsの考えをサービスに取り入れたり、SDGsの目標を掲げてサービス提供している・しようとしている人で興味お持ちいただけたらぜひお話ししたいです。

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