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受験勉強ってなんですか?

教員の仕事の目的ってなんだろう?と考えることがあります。

というのも「受験が大切」って言葉を教員が口にする現場でぶち当たることがあるもんで。

受験勉強なんて、学校で教わった記憶がないです。それなりの進学校にいたので、情報として伝えられていたのかもしれないのですが、ほぼ自分でなんとかしてました。勝手に解いて、勝手に楽しんで、自分で対策立ててました。教わったって感覚がないんです。

だって、学ぶの主語は私なのだから。

今の時代、ものすごーく便利でして、模試の解説してくれる動画まで用意してくれてたりします。模擬試験の解説冊子も丁寧に作り込まれているわけで。ただ、それを何度でも見返し、わからないがなくなるまで自分の中に収めればいいわけです。

だけど、多くの生徒は(教員も)それをしないわけです。

なぜなのかはわかりませんが、しません。

受験勉強が大切というのであれば、多くのデータから作られた模擬試験を味がしなくなるまで堪能し、何を見なくても満点の解答を表現でき、他の人に解説できるまでに昇華させればいいと思うのです。が、やってる人をあまり見かけません。大体の場合が、あとでやります。で終わる。たまに、素直に取り組む人がいます。その人は成績が伸びます。ホントの話。

そんなことにリソースを割いてる場合ではないのです。教員のお仕事は学ぶことが楽しいと伝えることだと思っています。だからこそ探究を伝える必要があると感じています。だって、一生モノだから。「でも、入試が…」っていうなら、入試問題を探究したらいいんですよ。1つの問いに対して何度でも味わって、何度でも問い直してみる。それだけで違います。楽しくなるまでやったらいいんですよ。解くことよりも、1つのことを堪能することはその後の人生に役立ちます。

そのあたりを大人(保護者)も理解したほうがいいですよ。教員に何を求めるのか。受験勉強の解放を求めることが、子どもに足かせをつけてることになってるわけなんで。

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