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無賃乗車テクニック??

今日電車に乗っていたときに、乗車券をチェックする車掌が来た。

イタリアでは、電車に乗る際にチケットを購入して打刻機に通す必要がある。
何度か観光客の方がそれを知らずにチケットの購入のみをして、罰金を支払わないといけない場面に遭遇したことがある。
ちなみにネットやアプリでチケットを購入した場合は、チケット上に表記されたバーコードを見せれば良い。

チケットを準備して待っていると、私の丁度前の席で、車掌と乗客が揉め始めた。
乗客が打刻されていないチケットを提示した為だ。

車掌はイタリア語で説明し始めたが、乗客はフランス語を喋れるかと車掌に聞き、車掌はフランス語で対応を始めた。
さすがヨーロッパだ。

フランス語が理解できる友人が、状況を教えてくれた。
会話の内容としては、乗客はそのシステムを知らなかったと反論し続け、車掌がそれでもルールはルールだと説明していたようだ。

車掌は罰金を支払わないと警察を呼ぶと言い出したが、乗客は一向に払う気配が無かった。
その後車掌は罰金を支払わせることは無理だと思ったのか、席を外した。警察に通報しに行ったのかもしれない。

車掌が去った後、乗客は電話で話し始めた。
降車駅にいる知り合いに、警察がいるか確認してほしいという内容だ。
もし警察がいたら、車掌に罰金を払い、警察がいなかったらそのまま逃げるようだ。

この乗客はシステムを知らないふりをして、無賃乗車をしている確信犯だったのだ。
恐らく常に打刻されていないチケットを持っていて、毎回システムを知らなかったと言って逃れる手段を使っていたのだろう。

結局彼がどうなったのか、真相は闇の中だ。

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