狂え!
ZENKIGENは3月決算のため2020年度が本日で終了しました。
2020年度は契約社数も売上も、あらゆる指標で大幅に成長した1年となりました。
コロナに始まりコロナが収束しないまま1年が終わるという大きな社会変化の最中で、このように成長出来たことは価値を感じお取引いただいているお客様とメンバーの努力のお陰だと感謝します。
いくつか主要な出来事を振り返ると本当に多くのことがありました。
・社員数も20名から、このコロナ禍でありながら50名にまで組織が拡大。
自律し、ビジョンマッチした優秀なメンバーがこれだけ集まってくれたおかげでプロダクトも組織も大きくバージョンアップしました。
・起業以来密かに狙っていたみずほイノベーションアワードを受賞
SaaSのスター企業も受賞している賞ですので受賞企業として恥ずかしくない会社にします
・初のAIプロダクト「エントリーファインダー」を完全内製でリリース
動画×AIとはテキスト解析のAIとは比較にならないほど難易度が高いものを自社で作り切ったことは大きな自信になります。
・名村さんがCTOに就任
世界レベルのエンジニアであり経験豊富な名村さんがCTOに就任したことは、本気でグローバルを目指すZENKIGENにとって心強いことです。
・海の目の前に茅ヶ崎オフィスをオープン
・未来を変える働き方のアワードプログラム「Work Story Award 2020」にて、審査員特別賞を受賞
・日経新聞の1面の掲載をはじめ日経新聞に6回掲載。日経CNBC等テレビ出演などマスコミ掲載は多数
・新卒採用に力を入れ、2022年4月に入社予定の7名が内定承諾 (内定承諾率驚異の約80%)
この中でも特筆すべきは、名村さんのCTO就任とAIプロダクトである「エントリーファインダー」をスケジュール通りに完全に自社で作り切ったことです。
これにより当社の技術力を示し、今後の発展に大きく期待出来るものであるかと思います。
しかし我々が目指しているところからすればまだ一合目の登り始めに過ぎません。
当社は、
「仲間の幸福の追求と事業を通じて社会の健全なる発展に貢献する」ことが【経営理念】であり、
「テクノロジーを通じて人と企業が全機現出来る社会の創出に貢献する」が【ビジョン】であり、
日本発のグローバルカンパニーとしてホンダやソニー、トヨタ、ソフトバンクやユニクロ、日本電産などのように日本を代表する会社を、AIを事業のど真ん中にして実現する会社です。
登る山からすれば、大きく成長し変化の激しい一年とは言え、スタートラインにすら立っていないような状況です。
話は変わって本日、私の古巣であるサイバーエージェントが時価総額1兆円を突破しました。
私が入社したのは創業から丸1年が経った2年目の初日です。初年度の売上が約3千万円。それが今や社員数千人、時価総額1兆円の会社になりました。時価総額は目的にすべきことではなく結果であり、市場の評価であり激しく上下するものです。価値を正確に反映しているのではなく時に価値<価格が先行することも、大きく後進することもあります。
しかしやはり22年で1兆円は歴史に残る偉業です。
当時25歳の藤田さんは毎日早朝から深夜まで働いていましたし、土日もなく働いていました。
昼は、オフィス隣のマクドナルドのハンバーガーを自分の机でエサのように食べていましたから隔世の感を禁じ得ません。
インテリジェンスの1つ上の先輩だった藤田さんが、これほど迄の実績を作り、遠くて大きな背中を示してくれることが大変ありがたいことです。
そして極めつけは孫さん。
孫さんの偉業は多くの人が知るところですが、時価総額の話を一つだけするとネットバブル崩壊を思い出します。
ネットバブルの際、ソフトバンクの時価総額は20兆円を超し、孫さんは一瞬ビルゲイツを抜いて世界一資産家になったこともありましたが、ネットバブルが崩壊し時価総額は1/100の2,000億まで下落しました。
この時の株主総会は荒れに荒れて5時間以上ぶっ続けで株主から非難轟々の嵐だったそうです。それをずっと矢面に立ち逃げずに真摯に答弁を続けた孫さん。
そして終盤にあるお婆さんが手を挙げ
「夫の死亡保険金を全て注ぎ込んでソフトバンクの株を買いました。そして1/100になりました。しかし孫さんの話を聞いて信じてソフトバンクの株を持ち続けます」
と。
その時孫さんはこのお婆さんが株を買った時価総額20兆円に必ず戻すことを誓ったそうです。
そして、20年かかり今年、時価総額20兆円のコミットを果たします。
もはや既に歴史の人です。
そんな孫さんから直接言われた言葉として強烈に覚えていることが、今回のnoteのテーマである【狂え!】です。
ビジョンファンドを創設してから幾度となく、「なぜ日本の会社に出資しないのか?」と聞かれるそうです。
これまでビジョンファンドから100社近くの会社に出資をしていますが、出資している会社の創業社長がどれだけクレイジーかと事細かに説明をしてくださり、その後「こんなクレイジーな社長が日本にいるか?残念ながら居ないんだ。だから狂え!!!」と。
日本の会社であるソフトバンクが、日本をこよなく愛する孫さんが、日本の会社で出資したいと思える会社がない、ということが心から寂しく悲しいという顔で、魂の叫びのように「狂え!!」と。
そこそこの業績で、そこそこの会社を創っても我々の経営理念もビジョンも到底果たすことが出来ません。
決して小さくまとまらず、自らの領域で世界一になると信じて疑わないくらい狂っていきたいと思います。
孫正義 もっと狂え!本気で狂え!
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19nv/120500136/120500001/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?