見出し画像

経営にはデザインが大事という話

株式会社ZENKIGENは、11月に新サービス「revii(リービー)」をリリースしました。
「revii」は動画解析AIにより1on1におけるマネージャーとメンバーの関係性を定量化し、より良い関係性を築くための改善案を提示することで、組織全体のエンゲージメントの可視化と改善を行います。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000035867.html

これまでも自社開発のプロダクトを打ち出してきましたが、内製しているのはAIプロダクトだけではありません。
商品や当社のホームページを彩る、デザインもその1つです。

では、なぜ経営にはデザインが大事=デザイン経営なのか。

それは、デザインを企業価値向上のための重要な経営資源と考えるからです。実際、デザインを重視する企業の株価は、S&P 500全体と⽐較して、10年間で2.1倍成⻑。また、デザイン投資に対して、営業利益は4倍というデータもあります。

出典)https://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sangi/sangyo_design/pdf/003_s01_00.pdf

そしてSaaS企業は、時間と共に見た目の機能自体(実際中身のクオリティは別物だとしてもカタログベースの機能では同じという意味)は大した差がなくなって来ますが、最終的に選ばれるサービスはUIUXに秀でているサービスになると思っています。UIUXもデザイン経営の重要な要素と考えていますので、デザイン経営は、経営において絶対外せない要素だと考えます。

さて前置きが長くなりましたが、「revii(リービー)」では、当社のデザインチームが強くメッセージ性のあるロゴデザインを作ってくれましたので、その制作の背景の考え方や制作過程をご紹介します。

note7_カラー

「revii」のデザインロゴができるまで

この「revii」のロゴは当社のデザインチームが次のステップを踏んで、論理的に作成しています。少し難しい言葉が並んでいますが、説明を加えながら追っていければと思います。

①ブランド概要の確認 
②ブランドイメージのワード収集
③ブランドコンセプトづくり
④デザインモチーフ/タイポグラフィ/ブランドカラーづくり

まず【①ブランド概要】の確認では、デザインチームがプロダクト理解を進めるため、開発チームと共にディスカッションを重ねながら「reviiとは何か」の認識の統一がなされます。

①ブランド概要

次に、【②ブランドイメージのワード収集】です。
「reviiという製品はこういうものだ」というレベルから、「reviiというブランドはこうあるべきだ」というブランドの骨格となる発想/観点をコンセプトとしてまとめます。

②ブランドイメージのワード収集

コンセプトを導くまでに、製品の機能から製品が創る世界観まで幅広くイメージワードをチームメンバー間でブレストを重ねます。スライドを見るだけで、時間をかけて話し合いを何度も重ねてたことが分かります。

イメージワードを収集してチームメンバー間でブランドイメージの輪郭がみえてきたところで、次に【③ブランドコンセプトづくり】を行ないます。


ブランドコンセプトはロゴデザインだけでなく、その後のWebサイト、UIカラーやライティング、広告配信のツールのデザインなど、製品から発信されるすべての世界観の骨子になる重要なものです。
例えば、「revii」の営業資料もセールスチームとデザインチームが協同で、このブランドコンセプトに沿って制作をしています。すべては「revii」という新ブランドを、ユーザーに認知・共感してもらうための戦略です。


さて、こうして生まれた「revii」のブランドコンセプトは以下です。


「チームのつながりを最先端のテクノロジーで情報収集・分析をして、問題の乗り越え方を的確にアドバイスしてくれる親しみやすさのあるサポーター役のサービス」

我々のサービスはユーザーを支配するものではなく、世界を変える愛のあるAIをつくることを掲げています。そのマインドが「reviiは親しみやすさのあるサポーター役である」というコンセプトによく表れています。
ブランドコンセプトが固まった次に、【③デザインモチーフ/タイポグラフィ/ブランドカラーづくり】へ進みます。

ここでは「revii」のブランドコンセプトに沿って、イメージワードを改めて精査・整理しながら世界観をつくるキーワードを抽出します。

③デザインモチーフ/タイポグラフィ/ブランドカラーづくり-1

そのうえで、どのようなデザイン表現が世界観にマッチするのかをそれぞれ収集・分析をし て、デザイナーが自分たちの言葉でブランドデザインの方向性を説明できるように理解を深めます。ここでようやくデザインに入って行きます。

③デザインモチーフ/タイポグラフィ/ブランドカラーづくり-2

ここからデザイナーがラフスケッチを元に、ディスカッションを重ねながらプロポーションのアイデアを探っていきます。
プロポーションのアイデアを探っていく中で、ブランドコンセプトにふさわしいタイポグラフィやブランドカラーを選び、つくりあげます。

「revii」ロゴの誕生
このように、デザインチームがデザイン方針を基に様々なロゴパターンを作り、「revii」のロゴができました。

経営には4つのデザインと色の組み合わせを変えたものが8つに絞られてデザイナーから提案を受けましたが、最終的にはこのロゴに決定しました。
(どれも素晴らしいデザインなのでここで全部を掲載したいですが、今後のブランド戦略上掲載できないのが残念です)

note6_モノクロ

note7_カラー

以上、経営にはデザインが大事という考えを述べましたがいかがでしょうか。

ZENKIGENのデザインチームを率いる米倉は社内で唯一先生と呼ばれるデザイナーであり、ZENKIGENのデザイン経営を支えてくれています。自社サイトのリニューアルも米倉を中心に内製していますので、こちらも併せてご覧ください。

この他にもデザインチームの活躍は目覚ましく、先日作成した「応募者だけが知っている『やらかし面接官』レシピ集」という資料はHRproでダウンロード数1位を獲得しました。
https://harutaka.jp/document/yarakashi

ZENKIGENのあらゆるデザインにこだわりをもって取り組んでくれており、その様子を一部noteでも発信してくれています。
https://note.com/zenkigen/m/mecbcce4b1cc7
当社のValueにある「圧倒的主体性を発揮する」を体現しながら、まさに言葉通り全機現しているチームを誇りに思います。

今後もAIの技術を磨くことと同様に、デザイン=経営を基盤としてお客様の課題解決に資するサービスを作って参ります。

全ては当社のビジョンである「テクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する」を果たすために。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?