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「短歌人」2022年2月号 月詠5首

朝の陽の溜まる手すりに水鳥の羽の詰まった布団をかける

見開きに敷き詰められた明朝に没入すれば寄せる頭の影

ポケットにトレンチの紐忍ばせてその先端を渋谷で摑む

週末の渋谷を歩く人と人すり抜けるコツ取り戻しつつ

取り戻しつつある日々がこぼれないようにマスクの隙間を埋める


選歌を受けた以上の5首を「短歌人」2月号の会員2欄(P80)に掲載していただきました。
昨年末に詠んだ歌です。この時期は、再開された所属結社の歌会に初参加できたりして、個人的にも日常が取り戻せるような空気を感じていました。

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